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29時間で身につく「にわか韓国語講座」(18)

第5章 文章を作る、話す、書く 4.友達言葉や伝聞で日本語調に

市川速水 朝日新聞編集委員

拡大「冬ソナ」主演のペ・ヨンジュンさんはどこに行ってもファンにもみくちゃに(2008年、韓国・清州)
拡大でも、冬ソナ通は、クォン・ヘヒョ(権海孝)さんが一番という人も。ペさんの同僚「キム次長」役で親しみやすいキャラが人気でした(2011年、ソウル)
ちょっと寄り道㉘ 私の教材だった「冬のソナタ」
 私の留学は2001年秋~02年春でした。その時の最大の自慢は、後に韓流ブームの先陣を切る「冬のソナタ」を韓国で最初に見た日本人の一人だったことです。しかも一生懸命、ほぼ全話を。
 というのは、マンツーマンで教えてもらっていた先生に「脚本が面白いし、韓国ドラマの特徴や男女関係がよく分かるから」と勧められたからです。初歩から学んで5カ月目、中途半端ながらだんだん上達し、しかも友達や恋人同士のくだけた「パンマル」はほとんど勉強したことがなかったので、ちょうど良い機会だと思ったのでしょう。ただ、要求が厳しくて「どこでもいいから5分間録音して繰り返し聴く。それをノートに再現して提出するように」という宿題を出されました。主にペ・ヨンジュンとチェ・ジウの会話を何度も、多い時には50回ぐらい反復して聴いたのですがなかなか聞き取れず、採点はいつも100点満点で5点とか15点とかでした。
 例えば日本人同士が「っていうか」「ふざけんじゃねえよ」とか「~みたいな」「じゃあね、バ~イ」と交わす言葉は数えきれません。パンマルにも、それ以外にも、助詞を抜くなど短縮された形もあります。電話をかけた時、「オレだけど」みたいな言葉も、この時に覚えました。
 その最愛かつトラウマでもある教材が、まさか1年後、2年後に日本の韓流ブームの中心になるとは想像もできませんでした。好きな歌でもドラマでも、一つを集中して覚えれば、何かが芋づる式に得られると実感したのも確かです。

次は「~だって」「だとさ」の伝聞・間接話法

 前半の「パンマル」に続くもう一つの“栄養素”は「伝聞・間接話法」です。

 韓国語を学ぶと、だいたい初級の後半か中級の最初に出てきますが、それほど重要で実生活で使うという意味なのでしょう。友達から聞いたことを第三者に伝える時、自分が言ったことを繰り返す時、噂など出所不明のことを口にする時…。様々な形で使われます。

 日本語から考えると、「~だそうです」「~だって」「だとさ(これは昔話風ですが)」という言い方、あるいは「~みたいだ」「~らしい」と、直接伝聞ではないけれどぼかして表現することもありますね。この2種類は韓国語でどう表現するのでしょう。

 ひとつ目は「~대」「~대요」を最後に付ければ「~だって(さ)」という表現になります。

例:어제 고향에 비가 많이 왔대요.(オジェ コヒャングエ ピガ マニ ワッデヨ)=きのう、故郷ですごく雨が降ったって。

 日本語と少し違う注意点が二つあります。まず、疑問形を間接話法にするときには「냐」(ニャ)と猫の鳴き声のような語尾になります。

例:친구가 이게 얼마냐고 물어 봤어요.(チヌグガ イゲ オルマニャゴ ムロバッソヨ)=友達が、これいくらかと聞きました。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

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