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「亥年」の2019年は選挙がおもしろい

統一地方選と参院選が重なる亥年は投票率が下がり、自民党が苦戦するというけれど……

高橋 茂 ネット選挙コンサルタント

自民党が大勝した2017年衆院選で、当選を決めた候補者名に花をつける自民党の安倍晋三総裁(左から2人目)と岸田文雄政調会長。左は高村正彦副総裁。来夏の参院選はどうなるか?=2017年10月22日、東京・永田町 
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12年ごとの「亥年現象」とは何か

 2019年は統一地方選挙と参議院選挙が同時に行われる「亥年(いどし)」であり、選挙や政治の世界では、自民党が苦戦を強いられる「亥年現象」が起こるとされている。これは元朝日新聞政治部記者の石川真澄氏によって提唱された「仮説」である。

 統一地方選挙が4年に一度、参議院選挙は3年に一度行われるため、最小公倍数の12年ごとにある「亥年」には、両方の選挙が同時に行われる。具体的には、4月に2回、前半と後半で統一地方選挙があり、地方の各種団体・組織や企業に基礎票を持つ自民党議員は、このときに力を使ってしまうために、その後に行われる参議院選挙で、選挙マシーンが十全に稼働しない。結果として、参議院選挙の投票率は上がらず、自民党の得票数も伸びずに苦戦するというのが、石川氏の論理だ。

 ただ、前回の「亥年選挙」だった2007年は、その前の2004年参院選に比べて投票率は上がっている。これは、2004年の参院選で民主党の当選者数が自民党を上回り、政権交代への期待が膨らんできたことが大きい。マニフェストが浸透してきて、政策を効率的に訴えられるようになったということも理由として挙げられる。

 実際、翌年2005年の衆院選、いわゆる郵政選挙では自民党が圧勝したが、2007年の参院選では民主党が大勝し、自公の議席数を抜いてトップに立った。亥年だからといって、投票率が下がるとは限らないのだ。

 とはいえ、いまは支持率の低迷に見られるように、野党の弱さがすっかり常態化している。来年の選挙は「亥年現象」どころか、自民党の優位は変わらないと見る向きさえある。はたしてそうだろうか?

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筆者

高橋 茂

高橋 茂(たかはし・しげる) ネット選挙コンサルタント

1960年生まれ。2000年の長野県知事選挙をきっかけに、電子楽器の開発エンジニアから政治におけるインターネット活用のスペシャリストとなる。映像制作やドローン活用、政治家向けの自費出版事業にも取り組む。著書に『マスコミが伝えないネット選挙の真相』(双葉社)、『電網参謀』(第一書林)など。、株式会社VoiceJapan代表取締役。

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