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「亥年」の2019年は選挙がおもしろい

統一地方選と参院選が重なる亥年は投票率が下がり、自民党が苦戦するというけれど……

高橋 茂 ネット選挙コンサルタント

自民党は現状維持も難しい?

ネット選挙が解禁された2013年の参院選 街頭演説の様子をiPad(アイパッド)で撮影する陣営スタッフ=2013年7月15日、熊本市  
拡大ネット選挙が解禁された2013年の参院選 街頭演説の様子をiPad(アイパッド)で撮影する陣営スタッフ=2013年7月15日、熊本市
 来年は、2013年の参議院選挙で当選した議員の改選期にあたる。ネット選挙が解禁となった記念すべき選挙でもある。このときは、第2次安倍晋三政権のスタート直後で自民党に勢いがあったこともあり、公示前より34議席も増やした、「出来過ぎ」とも言える結果であった。これにより衆参の「ねじれ」は解消され、自民、公明の与党で衆参の過半数を確保するという、その後の長期政権を決定づける選挙となった。

 そのため、2019年参議院選挙は、単純に数字だけをみても、自民党にとって非常に厳しい選挙になることは間違いない。今年、安倍政権は参議院の定数を6増やす無謀とも言える法案を成立させ、さらに来秋に予定される消費増税への不満を抑えるための「バラマキ」も行っているが、それが選挙に及ぼす影響は未知数だ。

 参議院選挙にあわせて衆議院選挙も行う「同日選挙」も噂(うわさ)されている。参議院選挙の苦戦が予想されるなか、負け幅を最小限に抑えようという狙いがあるとの見立ては、間違いではないだろう。しかし、たとえ同日選挙に踏み切ったとしても、衆議院も前回並みの議席を維持、もしくは増やすのは厳しく、安倍首相は難しい判断を強いられることになる。

参院選の鍵を握る統一地方選の結果

 参議院選挙の行方を占う材料はいくつかあるが、なかでも最も重要なのは統一地方選挙の結果だと私は考えている。それは、統一地方選挙で勝ったから、参院選で有利になるというような単純なものではない。選挙を通じて地方の民意が明らかになることによって、その後の選挙戦略が大きく影響を受けることになるからだ。

 2012年末に第2次安倍政権がスタートしてから、統一地方選挙は2回目となる。前回の2015年は、「アベノミクスを地方へ」をスローガンに掲げ、成果が出ているとされたアベノミクスを地方にまで広げていき、経済的に潤わせることを約束した。

 この時は結果的に知事選は全勝、道府県議選では24年ぶりに過半数の議席を獲得するなど、自民党は圧勝した。野党第一党だった民主党は、議席占有率を下げる結果に終わった。

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筆者

高橋 茂

高橋 茂(たかはし・しげる) ネット選挙コンサルタント

1960年生まれ。2000年の長野県知事選挙をきっかけに、電子楽器の開発エンジニアから政治におけるインターネット活用のスペシャリストとなる。映像制作やドローン活用、政治家向けの自費出版事業にも取り組む。著書に『マスコミが伝えないネット選挙の真相』(双葉社)、『電網参謀』(第一書林)など。、株式会社VoiceJapan代表取締役。

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