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小泉進次郎氏が語るポスト平成の老後のかたち

ポスト平成を担う政治家が描く22世紀を見据えた新しい社会モデル(中)

小泉進次郎 自民党衆院議員

年金は「自分でつくる」イメージで

国民目線からの改革の最初に打ち出した、ねんきん定期便の見直し。自民党本部での記者向けの発表では、パネルをつかい、わかりやすさと意義を強調した=伊藤裕香子撮影拡大国民目線からの改革の最初に打ち出した、ねんきん定期便の見直し。自民党本部での記者向けの発表では、パネルをつかい、わかりやすさと意義を強調した=伊藤裕香子撮影
――文字のサイズが大きくなって、字数も減りました。棒グラフのイメージ図も入って、「老後の生活設計について考えてみませんか?」と表現もやわらかくなりました。でも、これだけで行動が変わりますか。

小泉 講演でこの話をすると、二つわかりやすい反応があります。学生さん、それから私と同世代、現役世代のみなさんは、「70歳までがんばろう」という前向きなリアクション。すでに年金を受け取っている方からは「早く言ってよ」という返事です。つまり、早く知っていたら、行動は変わったということです。

 若い人は、知った瞬間から、今後の人生設計を変えようとする。年金は老後に考えること、老後に初めて「自分ごと」になるのではなく、人生の早い段階できちんと知ってもらうことが、社会全体、そしてその人個人にとっても、ものすごく大切なこと。年金は「もらう」というより、「自分でつくる」イメージですね。これこそ、まさに若い人たちに伝えたいことです。

まずは情報を届け切る

――知名度のある小泉さんがPRすれば、多くの人も気づきますか。

小泉 いまは、みんなすごく飽きやすく、情報が消費されるのが早く、メディアも細分化している。マスに届ける難しさを、すごく感じます。情報を届けることの難易度が、かつてないほど上がっている時代だな、と。

小泉進次郎さん=2018年12月17日、東京・永田町拡大小泉進次郎さん=2018年12月17日、東京・永田町
――「ナッジ」と呼ばれる手法を、採り入れたそうですね。

小泉  そっと後押しする、という英語ですが、その人の意思決定を尊重しながら、よりよい政策のほうへと誘導していくことです。イギリスや、アメリカのオバマ政権も採用していました。日本人が得意なことを洞察し、前向きな行動変化につなげていくねらいがあります。

 前からずっと言ってきたことですが、長生きをリスクにしない、選択する社会保障を確立するには、一人ひとりの多様な生き方、選択を支えることが大事です。年金は、国民の多くが関心を持ち、ときには政権をゆるがすテーマなのに、制度に対する情報提供という肝心なことが、欠落していた。それがゆえに、国民のみなさんも制度の中身を知らない。それなら、まずは情報を届け切ろうと、目をつけた改革です。さらに言えば、「人生100年型年金」を具現化する、一つの措置でもあります。

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筆者

小泉進次郎

小泉進次郎(こいずみ・しんじろう) 自民党衆院議員

1981年、神奈川県横須賀市生まれ。自民党が政権を失った2009年の衆院選で、神奈川11区から立候補して初当選。当選4回。復興政務官、党農林部会長、党筆頭副幹事長を経験。2018年10月から、党厚生労働部会長。選挙となれば、全国を遊説で駆けめぐる。超党派の議員で国会改革をめざす「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」や、落語文化の振興をめざす「落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会(落語議員連盟)」にも名を連ねる。父は小泉純一郎元首相。