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火だるま行革に突き進んだ橋本政権の成果と挫折

平成政治の興亡 私が見た権力者たち(8)

星浩 政治ジャーナリスト

省庁再編案の骨格を決定し、記者会見する橋本首相=1997年11月22日、首相官邸拡大省庁再編案の骨格を決定し、記者会見する橋本首相=1997年11月22日、首相官邸

孤独を楽しむ「キザ」な政治家

 1996(平成8)年1月11日の衆院本会議の首相選挙で、自民、社会、新党さきがけが推す橋本龍太郎自民党総裁が、新進党の党首に選ばれたばかりの小沢一郎氏を退けて新首相に選ばれた。自民党の田中、竹下派でライバルとして競い合ってきた二人は、与野党に分かれて対峙(たいじ)することになった。

 橋本氏は1937年生まれ。大蔵官僚から政界に転じた父・龍伍のあとを継いで1963年に衆院初当選。社会保障政策に通じ、大平正芳内閣の1978年には厚相に就いた。自民党の行財政調査会長を務め、行財政改革をライフワークにしていた。

 世間の注目を集めたのが宇野宗佑政権で自民党幹事長を務めた時だ。1989年の参院選では、不人気だった宇野首相に代わって全国を飛び回り、そのさっそうとした姿もあって「龍様ブーム」を呼んだ。その後、蔵相、通産相と主要閣僚を経験した。

 私は、橋本氏が竹下政権で安倍晋太郎幹事長の下の幹事長代理を務めていた時に担当となり、幹事長の時も全国遊説に同行して取材した。群れずに孤独を楽しむ、「キザ」という言葉が合う政治家だった。


筆者

星浩

星浩(ほし・ひろし) 政治ジャーナリスト

1955年福島県生まれ。79年、東京大学卒、朝日新聞入社。85年から政治部。首相官邸、外務省、自民党などを担当。ワシントン特派員、政治部デスク、オピニオン編集長などを経て特別編集委員。 2004-06年、東京大学大学院特任教授。16年に朝日新聞を退社、TBS系「NEWS23」キャスターを務める。主な著書に『自民党と戦後』『テレビ政治』『官房長官 側近の政治学』など。

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