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天皇と元号と「平成最後」の日本人

象徴としての天皇のあり方を考えるはずが、イベントとして盛り上がる改元。

鈴木洋仁 東洋大学研究助手

平成最後の歌会始の儀に出席する天皇、皇后両陛下=2019年1月16日、皇居・宮殿「松の間」拡大平成最後の歌会始の儀に出席する天皇、皇后両陛下=2019年1月16日、皇居・宮殿「松の間」

マツコから受けたツッコミ

 元号で食っていけんの?

 マツコデラックスらしいツッコミを受けました。

 これは、今月9日にフジテレビ系列で放送された「ホンマでっか!?TV」のなかで、「元号評論家」として出演した筆者に対して、マツコデラックスが発した驚きの一言です。

 確かに、元号だけでは食えません。

 天皇陛下の「お気持ち」が表明されてから2年半、約3ヶ月後に迫った改元に向けて、原稿の執筆や、新聞や雑誌へのコメント、テレビラジオ出演など、いくつかの機会を頂いています。

 とはいえ、原稿料や出演料をまとめて、どれだけ多く見積もっても総額で100万円前後のため、元号関連の収入だけでは、扶養控除を外れるかどうかの瀬戸際にいる程度の稼ぎにとどまります。

 なにもこの場を借りて、名もない若手学者の惨めな生活を嘆きたいのではありません。そうではなく、この2年半のあいだに、元号について考えたり、感じたりしたことを、ここでまとめてみたいのです。そのまとめを通して、いまの日本社会における元号のポジションが見えてくると思うからです。

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筆者

鈴木洋仁

鈴木洋仁(すずき・ひろひと) 東洋大学研究助手

1980年東京都生まれ。2004年京都大学総合人間学部卒業後、関西テレビ放送入社。その後、ドワンゴ、国際交流基金、東京大学特任助教を経て現職。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(社会情報学)。専門は社会学。著書に『「元号」と戦後日本』(青土社)、『「平成」論』(青弓社)がある。