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野党共闘、現職でも敗れた山梨知事選

「二階戦略」が奏功、輿石氏おひざ元で細る組織。参院選1人区は闘えるのか

山下剛 朝日新聞記者

「亥年選挙」初戦で野党共闘に土

 現職は選挙に強い。首長選挙となると、現職はさらに強い。

 市区町村では山梨県早川町長が連続10期務めている。都道府県では石川県知事が連続7期。地方政治では長期政権は珍しくない。「現職の強み」が大きいからだ。

 とりわけ2期目を目指す選挙は多選批判も受けず、現職がもっとも有利といわれる。

 ところが、である。1月27日の山梨県知事選で、立憲民主と国民民主の両党が推薦して2期目を目指した現職の後藤斎氏(61)が、自民、公明両党が推薦した新顔の長崎幸太郎氏(50)に敗れた。

 今年は、4年に一度の統一地方選と3年に一度の参院選が重なる12年に一度の選挙イヤーだ。この知事選は、「亥年選挙」の初戦として、今後の参院選の行方を占う重要な選挙だった(詳しくは「政局を呼ぶ『選挙の亥年』が始まった」を参照して頂きたい)。

 この初戦で野党共闘に土がついたのだ。

拡大演説をする後藤斎氏=2019年1月21日、山梨県市川三郷町

 山梨県と言えば、古くは金丸信・元自民党副総裁が地盤とし、富士急グループを率いた堀内光雄・元自民党総務会長ら大物議員が輩出した、保守が強い土地柄だ。

 一方、山梨県教職員組合出身で、民主党参院議員会長として「参院のドン」とも呼ばれた輿石東・元参院副議長もいて、野党勢力も存在感を示してきた。

 だが、今回の知事選の結果を見る限り、野党の存在感はすっかり衰えてしまったようにみえる。

 山梨知事選で何が起きたのか。詳しく説明したい。

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筆者

山下剛

山下剛(やました・ごう) 朝日新聞記者

1999年、朝日新聞入社。高知、京都総局、大阪社会部を経て、2008年から政治部。首相官邸や自民党、民主党を担当し、第2次政権発足前の安倍晋三首相の番記者などを務める。2013年に世論調査部に移り、世論調査や選挙の情勢調査、出口調査に携わる。2016年からは地域報道部。

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