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野党共闘、現職でも敗れた山梨知事選

「二階戦略」が奏功、輿石氏おひざ元で細る組織。参院選1人区は闘えるのか

山下剛 朝日新聞記者

やる気なし?堀内氏の本音は

 知事選には、後藤氏や長崎氏のほか、元参院議員の米長晴信氏(53)と共産党県委員会委員長の花田仁氏(57)=共産推薦=の無所属4人が立候補していた。開票結果は以下の通りだ。

長崎幸太郎 198047票(得票率50%)
後藤斎   166666票(得票率42%)
米長晴信  17198票(得票率4%)
花田仁   16467票(得票率4%)
投票総数  401447人(投票率57.93%)

 今回の知事選の最大の焦点は、自民党がまとまるか、だった。

 長崎氏は、2005年の郵政選挙で郵政民営化法案に反対した堀内光雄氏に対する刺客として出馬し、選挙区では僅差で敗れたものの比例区で復活当選した。以来、堀内氏やその後継で長男の妻の堀内詔子氏と衆院山梨2区で激しい争いを繰り広げてきた。

 こうした遺恨を乗り越え、堀内氏を支持してきた有権者、いわば「堀内票」が長崎支持でまとまることができるか――。

 選挙戦最終盤の25日。詔子氏が所属する岸田派の岸田文雄政調会長が詔子氏とともに長崎氏の応援で山梨2区の甲州市や山梨市を回って、こう訴えた。

 「この選挙には深い思いが込められている。長崎さんと堀内詔子さんは衆院選では競い合った中だが、山梨のためには力を合わせなければいけないということで、がっちり手を組んで選挙に臨んでいる。山梨県知事選では44年ぶりに自民党が結束して知事選に臨んでいる」

拡大長崎幸太郎氏(右)と応援演説をする岸田文雄・自民党政調会長=2019年1月25日、山梨県山梨市

 演説会の最後には「頑張ろうコール」があった。「頑張ろう」というかけ声に合わせて、長崎氏や岸田氏らが支援者とともに右手の拳を空高く突き上げる。そんななか、詔子氏は力なく右手をそっと前に伸ばしただけだった。「自分が長崎氏を応援するのは、本意ではない」という支援者向けのアピールだったのかもしれない。

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筆者

山下剛

山下剛(やました・ごう) 朝日新聞記者

1999年、朝日新聞入社。高知、京都総局、大阪社会部を経て、2008年から政治部。首相官邸や自民党、民主党を担当し、第2次政権発足前の安倍晋三首相の番記者などを務める。2013年に世論調査部に移り、世論調査や選挙の情勢調査、出口調査に携わる。2016年からは地域報道部。

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