メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

【5】トランプ大統領の凋落が始まった?・上

政府閉鎖で「国境の壁」めぐり得るものなし。支持率は過去最低。ささやかれる「変調」

沢村亙 朝日新聞論説委員

政府閉鎖を発表するトランプ大統領=2019年1月25日、ホワイトハウス(ランハム裕子撮影)拡大政府閉鎖を発表するトランプ大統領=2019年1月25日、ホワイトハウス(ランハム裕子撮影)

“勝利宣言”を装った敗北宣言

 それは“勝利宣言”を装った敗北宣言といえた。

 「政府の閉鎖を終わらせる『ディール』を結べたと、私は誇りをもってお伝えしたい」

 1月25日。ホワイトハウスのローズガーデンでテレビカメラを前に、トランプ大統領がそう切り出すと、周囲の高官たちから拍手がわいた。

◆政府閉鎖の終了を発表するトランプ大統領(動画)

 35日間も続いた史上最長の「連邦政府の閉鎖」は、ひとまずこれで終止符が打たれることになった。

 「私は、替わりとなるとてもパワフルな対抗手段を有しているが、今はそれを使いたくはない」

 トランプ氏はそう強がってもみせた。だが、だれの目にもトランプ氏の「敗北」は明らかだった。


筆者

沢村亙

沢村亙(さわむら・わたる) 朝日新聞論説委員

1986年、朝日新聞社入社。ニューヨーク、ロンドン、パリで特派員勤務。国際報道部長、論説委員、中国・清華大学フェロー、アメリカ総局長などを経て、現在は論説委員。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

沢村亙の記事

もっと見る