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国民と自由、 優等生とキャラ立ちの握手の意義

選挙の季節を前に依然として勢いがでない野党陣営。立憲民主に期待されることは?

米山隆一 前新潟県知事。弁護士・医学博士

優等生グループとキャラの立った人気者たち

参院本会議で代表質問に立つ自由党の山本太郎氏=2019年2月1日拡大参院本会議で代表質問に立つ自由党の山本太郎氏=2019年2月1日
 国民民主党は、「支持率1%」と揶揄され、不人気にあえいではいるものの、クラスで言えば、いわゆる優等生タイプの常識人の集まりといってあまり間違いはないと思います(恐縮ながら代表の玉木さんがまさにその典型です)。これに対して自由党は、もちろん優秀ではありますが、たとえば山本太郎さんをみても森ゆうこさんをみても、「常識人」という範疇(はんちゅう)にとどまらないことは、おそらくご本人たちも自認しており、クラスで言うなら「キャラの立った人気者」という立ち位置だろうと思います。

 掲げている政策も、優等生で常識人の国民民主党は、よく言えば常識的、悪く言えば印象に残らない。かたやキャラの立った人気者の自由党は、良く言えばアピール力満点で面白いのですが、悪く言えば現実性に欠ける。ともにリベラルの範囲内にあるとはいえ、およそ対極にあります。

与党の批判に臆する必要なし

 野党のこうした動きに対し、保守的な論客からは早速、「理念なき野合」だとか、「野党同士の潰しあい」といった批判が出ています。確かに、立憲民主と国民民主の両党は立ち位置も理念も違いますし、野党同士の数合わせやつばぜり合いも事実としてあります。

 ですが、それは保守・自民党にしても同じこと。外国人労働者への対応を見ても、北方領土への対応を見ても、保守は保守で理念の違う同士が集まり、互いにつばぜり合いを演じています。野党の皆さんも、そのような批判に臆することはないと思います。

 とはいえ、野党同士の数合わせやつばぜり合いが、数合わせやつばぜり合いのまま終わってしまうと、相変わらず保守は一つ、リベラルはもろもろ沢山といった構図の中で、「保守対リベラル」という選択が示されないまま、保守の圧勝に終わってしまうのは必然です。

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筆者

米山隆一

米山隆一(よねやま・りゅういち) 前新潟県知事。弁護士・医学博士

1967年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学系研究科単位取得退学 (2003年医学博士)。独立行政法人放射線医学総合研究所勤務 、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、 東京大学先端科学技術研究センター医療政策人材養成講座特任講師、最高裁判所司法修習生、医療法人社団太陽会理事長などを経て、2016年に新潟県知事選に当選。18年4月までつとめる。2012年から弁護士法人おおたか総合法律事務所代表弁護士。

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