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国民と自由、 優等生とキャラ立ちの握手の意義

選挙の季節を前に依然として勢いがでない野党陣営。立憲民主に期待されることは?

米山隆一 前新潟県知事。弁護士・医学博士

キャラが立った森さんの応援で当選できた私

森ゆうこ参院議員と並んで立候補表明する米山隆一氏(筆者)=2016年9月23日、県庁拡大森ゆうこ参院議員と並んで立候補表明する米山隆一氏(筆者)=2016年9月23日、県庁
 ちなみになのですが、私が自分のことを語るのもなんですが、私自身は自民党から維新を経て民進党に入っており、人間のタイプとしては、実は国民民主党に近いと思っています(自分を優等生とか常識人とか言うつもりはないのですが、キャラの立った人気者では、まったくないと思いますので)。

 それが、キャラの立った人気者の森ゆうこさんの応援を得て、新潟知事選に当選したわけです(その後の顛末は、繰り返し本当に申しわけないと思います)。振り返ればこの選挙は、まさに選挙上手、アピール上手なキャラ立ちの人である森ゆうこさんが、私の常識人としての立場を尊重しつつ、見事に選挙を仕切り、それぞれの立ち位置が違うからこそ、それぞれの支持者から幅広く支持を得ることができた結果、当選できたのだと思います。

タイプの異なる人間がいてこそ支持が広がる

 政党にとって、理念の統一はもちろん重要なのですが、それにこだわると、どうしても同じタイプの人間ばかりが集まり、人材の幅が狭まってしまうのも事実です。現に野党は、先に述べた通り、優等生的常識人の国民民主党、キャラの立った人気者の自由党、強固な理念人の立憲民主党と、見事なまでに色分けがなされています。

 しかし残念ながら、それだけでは、私の知事選で見られたように(重ねてその後の顛末は非常に申し訳ないのですが)、理念が異なり、タイプの異なる人間同士がいてこその戦略の幅、支持の幅の広がりを持てないように思えてなりません。

 繰り返しますが、理念の統一は大事です。安易に足して二で割る的妥協をすると、理念はぼやけてしまいます。ですが、意外とそこは、「大きな旗印としての理念を共有したうえで、個別の政策レベルでは、それぞれの得意分野を生かすかたちで、分野ごとに譲り合う」(例えば「安全保障は国民民主党、原発政策は自由党」のように)という妥協はできるものです。

 そしてそれこそが、保守・自民党がやってきたことだと私は思います。

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筆者

米山隆一

米山隆一(よねやま・りゅういち) 前新潟県知事。弁護士・医学博士

1967年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学系研究科単位取得退学 (2003年医学博士)。独立行政法人放射線医学総合研究所勤務 、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、 東京大学先端科学技術研究センター医療政策人材養成講座特任講師、最高裁判所司法修習生、医療法人社団太陽会理事長などを経て、2016年に新潟県知事選に当選。18年4月までつとめる。2012年から弁護士法人おおたか総合法律事務所代表弁護士。

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