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県民投票の全県実施でもなお残る深い懸念

民主的な手続きを踏んだ県民投票を無効化できることを示したゆゆしき前例

松原耕二 TBSキャスター

県民投票を前に、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で開かれたキックオフ集会に参加した人たち=2019年1月26日、沖縄県名護市拡大県民投票を前に、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で開かれたキックオフ集会に参加した人たち=2019年1月26日、沖縄県名護市

県民投票の全県実施は素直に歓迎

 沖縄の県民投票が全県で行われることになった。

 県民投票は、若者たちが署名活動を行い、それを受けて県議会で条例を制定するという、きちんとした手続きを踏んだうえで実施が決まったはずだ。それなのに、住んでいる地域によって投票できる人とできない人が出るなんてことが許されるのだろうか。しかも署名活動の中心となった「『辺野古』県民投票の会」代表の元山仁士郎さんも、不参加を決めた宜野湾市民であるがゆえに投票できない。そんな理不尽なことがあるのだろうか。

 そんな思いに駆られていたから、まずは全県で実施される方向に転じたことを素直に歓迎したい。そして、ハンガーストライキという方法に対しては様々な意見があったとは思うけれど、やむにやまれぬ思いで、全県での県民投票を訴えた元山さんに心から敬意を表したいと思う。

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筆者

松原耕二

松原耕二(まつばら・こうじ) TBSキャスター

1960年山口県生まれ 早稲田大学政経学部卒、1984年TBS入社、社会部記者などを経て「ニュースの森」キャスター編集長、2004年からNY支局長、帰国後「NEWS23クロス」メインキャスターをつとめ、現在BS-TBS「週刊報道LIFE」キャスター編集長。ドキュメンタリー『フェンス~分断された島・沖縄』で放送文化基金優秀賞。著書に『反骨~翁長家三代と沖縄のいま』など。長編小説に「ここを出ろ、そして生きろ」「記者の報い」がある。