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統計不正を国会で糺す!公文書改竄を忘れるな!

官僚に過剰に忖度させる現政権の体質を引き続き厳しく追及していく

小川淳也 衆議院議員

霞が関数万人の人事権を掌握した菅官房長官

 もう一つ、外せないのはやはり、政治の動きです。

 前回の質疑で、2015年10月の麻生財務大臣の経済財政諮問会議における発言を取り上げました。勤労統計を名指ししての批判でした。

 しかしこの前の月、2015年9月には既に、厚生労働省は勤労統計研究会を立ち上げ、「調査方法の変更はしなくて良い」との結論を出していたのです。

 ということは、この研究会が始まった2015年6月以前に、特筆すべき何らかのきっかけがあったことになります。当時の賃金数値の下振れが公表されたのは2015年4月ですから、この2015年4月から研究会が立ち上がった2015年6月までが、大きな転換点であり、何らかのきっかけがあったということになります。

 ちょうどこの頃、厚生労働省から事態の説明を受けた菅官房長官が、この数字の下振れに「激怒した」という報道がありました。国会でこの点について質したところ、菅長官は「激怒」は認めなったものの、厚労省から説明を受けたことは否定しませんでした。

拡大衆院予算委で小川淳也氏の質問に答弁するため席を立つ菅義偉官房長官(右)=2019年2月12日

 内閣人事局の創設以来、霞が関数万人の人事権を事実上、全権掌握した史上初の官房長官ということになります。ある意味戦後最大の実力者、権力者となったと言っても過言ではありません。

 とするならば、「激怒した」、かどうかにかかわらず、そこでどのような反応が示されたのか。それを官僚が過剰に忖度するに十分な反応だったのではないか。この点が重要になって来ます。

 繰り返しますが、この政権は「公文書を書き換えさせた」政権です。現政権の体質がすでに明らかになっている以上、この点は厳しく問うて、問い過ぎることはありません。

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筆者

小川淳也

小川淳也(おがわ・じゅんや) 衆議院議員

1971年香川県高松市生まれ。衆議院議員5期目。立憲民主党・無所属フォーラム幹事長特別補佐。高松高校、東京大学法学部卒業。1994年自治省入省。沖縄県庁、自治体国際化協会ロンドン事務所、春日井市役所などを経て、2003年民主党より香川県第1区にて立候補するも惜敗。2005年初当選。2009年総務大臣政務官、2017年民進党役員室長。著書に『日本改革原案 2050年成熟国家への道』(光文社)

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