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橋本治の『よくない文章ドク本』が好きだった

文章術を指南する前に、新聞記者にはやるべきことがある

石川智也 朝日新聞記者

文章術を云々する前に、やるべきことがある

 新聞の文章についてつけ加えるなら、伝承文学の時代ならいざしらず、近代以降の文章は必ず個人が呻吟しながら一字一句選び取って書く。したがって分担執筆はあり得ても、無人称あるいは複数主語の文章というものは存在しない。だが新聞記事や社説は、役所の文書同様、書き手個人の責任が組織に融解した集団主語の文章という体裁をながくとってきた。

 辺見庸は、共同通信記者を辞めて作家専業になる際、とにかく新聞言語圏から脱出したかったという趣旨のことを書いている。

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筆者

石川智也

石川智也(いしかわ・ともや) 朝日新聞記者

1998年、朝日新聞社入社。社会部でメディアや教育、原発など担当した後、特別報道部を経て2021年4月からオピニオン編集部記者、論座編集部員。慶応義塾大学SFC研究所上席所員を経て明治大学ソーシャル・コミュニケーション研究所客員研究員。著書に『さよなら朝日』(柏書房)、共著に『それでも日本人は原発を選んだ』(朝日新聞出版)、『住民投票の総て』(「国民投票/住民投票」情報室)等。ツイッターは@Ishikawa_Tomoya

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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