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ゴーンより手ごわい?スナール・ルノー会長は何者

フランス政府を後ろ盾に登場したエリート。ルノーとの経営統合に日産はどう闘うか

山口 昌子 在フランス・ジャーナリスト

日本からフランスへ帰国の途につく仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長=2019年2月16日、羽田空港拡大日本からフランスへ帰国の途につく仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長=2019年2月16日、羽田空港

ゴーンとは肌合いの異なる伝統的エリート

 カルロス・ゴーンの後任、ルノーのジャン=ドミニック・スナール新会長が2月中旬、来日した。「穏健資本主義」を標榜しながら、タイヤ大手ミシュランの社長時代には多数のリストラや工場閉鎖を敢行するなど、フランスでは“カッター・ゴーン”以上の手ごわい経営者との評判もある。しかも、マクロン大統領が経営手腕を絶賛するなど、フランス政府という強硬な後ろ盾がある。

 日産は抵抗しているが、ゴーン同様に日産の会長職兼務を狙っているほか、日産・ルノーの経営統合も視野に入れているといわれる。

 長身痩躯。伯爵の称号を持ち、父親のジャック・スナールはエジプトやオランダ、イタリアで大使を務めた大物外交官。100歳で健在だ。母親も侯爵家の出身と毛並は抜群。南仏には一家に伝わる城があり、ブドウ畑(18㌶)では自家製赤ワインも製造しているワイン通だ。経営者養成のエリート校、高等商業学校(HEC)卒。愛読書は英オックスフォード大学教授ペーター・フランコパンの「絹の新しい道」。

 要するに、ゴーンとは肌合いの異なる仏の伝統的なエリートである。

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筆者

山口 昌子

山口 昌子(やまぐち しょうこ) 在フランス・ジャーナリスト

産経新聞パリ支局長を1990年から2011年までつとめる。著書に『ドゴールのいるフランス』(河出書房新社)、『フランス人の不思議な頭の中』(KADOKAWA)、『原発大国フランスからの警告』(ワニブックスPLUS新書)、『フランス流テロとの戦い方』(ワニブックスPLUS新書)、『ココ・シャネルの真実』(講談社+α新書)、『パリの福澤諭吉』(中央公論新社)など。ボーン・上田記念国際記者賞、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受賞。

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