市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員
1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
第7章 困った時の切り抜け方 4.伝聞・あいまい・予想の言い方
ヨロブン、アンニョンハセヨ?
と、もう25回目のご挨拶になりました。今回、実質的に最後の「にわかん」です。最終回の来週は、卒業にあたってさらなるアドバイス、忠告、激励、そして深い感謝を述べるつもりです。
最後のテーマは、このシリーズで繰り返してきた「ストレスのたまらない方法」を選びました。
言葉と言葉をつなぐ言葉。「ええっと」「少し」「ちょっと」というような言葉ですね。日本語にはあいまい言葉が多いと言われます。私自身も断定調の言葉を避けたり、自分がそう思っているのに「~なんだって」と誰かが言っているようにごまかして伝えたりすることがあります。韓国語にもそうした「逃げ」がちゃんとあります。
ほとんどは、これまで紹介してきた言い方ですが、ここで改めて整理してみましょう。
話の展開の順序として
①あの~、などと切り出す方法
②途中分からなかったり確認したくなったりして「どういう意味?」などと口を挟み、時々ごまかしたりする方法
③そうは言っても~、それならば~と自分の意見を盛り込みつつ展開させていく方法
④「じゃ、そういうことで」と結論じみた締めに持っていく方法
という、よくある会話の進行パターンに分類してみました。
・あの~、その~=「그(ク)~」「저기(チョギ)~」
*ほぼ日本語と同じですね。飲食店で店員さんを呼ぶときには「ヨギヨ!」(直訳は「ここです」)が便利です。街で見知らぬ人に何か聞く時に「チョギヨ」と呼びかければ、日本語の「すいません」に相当します。
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