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「密室談合」の森政権と前代未聞の「加藤の乱」

平成政治の興亡 私が見た権力者たち(11)

星浩 政治ジャーナリスト

衆院本会議で指名され、立ち上がって拍手に答える森喜朗首相=2000年4月5日、国会拡大衆院本会議で指名され、立ち上がって拍手に答える森喜朗首相=2000年4月5日、国会

苦難続きの船出となった森喜朗政権

 2000(平成12)年4月に発足した森喜朗政権は苦難続きだった。そもそも森氏を総理・総裁に決めたプロセスに問題があった。青木幹雄官房長官や亀井静香政調会長ら「5人組」による「密室談合」という批判がつきまとっていた。

 森首相の失言も政権への逆風を加速した。5月15日、森首相は都内の会合で「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく」と述べた。これが「神の国発言」として野党から非難を浴びた。6月には「民主党は共産党と組むのか。そういう政党とどうやって国体を守るのか」という時代錯誤の発言をして、自民党内からも批判された。

 それでも、7月の沖縄サミット、10月の衆院議員の任期満了を控えて、衆院解散・総選挙のタイミングを選ぶとすれば、選択肢は通常国会会期末の6月しか残っていなかった。森首相は6月2日、衆院を解散。“ミレニアム総選挙”は13日公示、25日投票と決まった。

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筆者

星浩

星浩(ほし・ひろし) 政治ジャーナリスト

1955年福島県生まれ。79年、東京大学卒、朝日新聞入社。85年から政治部。首相官邸、外務省、自民党などを担当。ワシントン特派員、政治部デスク、オピニオン編集長などを経て特別編集委員。 2004-06年、東京大学大学院特任教授。16年に朝日新聞を退社、TBS系「NEWS23」キャスターを務める。主な著書に『自民党と戦後』『テレビ政治』『官房長官 側近の政治学』など。

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