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[39]それでも日本人の韓国旅行人気は衰えない

伊東順子 フリーライター・翻訳業

政治問題に左右されない観光客

 しかも2018年の月別の渡韓人数を見ると面白いことがわかる。平昌五輪が開催された2月は前年比がマイナスだが、その後にプラスに転じている。特に春からが好調で、徴用工判決が出た10月以降も順調に増加している。つまり平昌五輪の成功と、アスリートたちの友情は4月以降の渡韓者数の上昇に影響している可能性がある。逆に10月以降の外交的軋轢は影響がないといえるかもしれない。

 前回、「親父同士は喧嘩していても、隣家の子供と遊びたい」と書いたが、意外にもそのとおりの現象だなと思う。昨年の今頃、それまで平昌五輪に悪態ばかりついていた日本の一部メディアを黙らせたのは、スピードスケート500メートルで金メダルの小平奈緒選手と李相花選手の美しきウイニングランだった。平昌オリンピックの成功が潮目になったように思う。

1月 167,083 +7.9%
2月 168,241 -9.1%(平昌五輪)
3月 294,476 +7.3%
4月 213,853 +29.0%
5月 227,230 +42.6%
6月 235,293 +40.2%
7月 230,512 +35.1%
8月 315,025 +38.9%
9月 247,847 +12.7%
10月 290,468 +61.7%(徴用工判決)
11月 299,978 +40.5%
12月 258,521 +33.5%

 ところで、この「親父同士」というのは単なる比喩ではない。というのは、

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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『韓国カルチャー──隣人の素顔と現在』(集英社新書)、『韓国 現地からの報告──セウォル号事件から文在寅政権まで』(ちくま新書)など、訳書に『搾取都市、ソウル──韓国最底辺住宅街の人びと』(イ・ヘミ著、筑摩書房)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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