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大阪入れ替わりダブル選挙 有権者はここを見よ

実は大阪都構想の実現につながらないダブル選挙。有権者が判断材料にするべきは……

米山隆一 前新潟県知事。弁護士・医学博士

松井一郎・大阪府知事(右)と吉村洋文・大阪市長拡大出直しダブル選挙にうってでる松井一郎・大阪府知事(右)と吉村洋文・大阪市長

 大阪都構想の実現を理由として、大阪府知事の松井一郎氏と大阪市長の吉村洋文氏がともに辞職し、松井氏が大阪市長に、吉村氏が大阪府知事に立候補する「大阪入れ替わりダブル選挙」を行うとことになりました。

 ご承知の通り私は維新とは因縁が浅くないのですが、それゆえに分かる部分も大いにありますので、この「大阪入れ替わりダブル選」を有権者はどう判断すべきか、私の立場から解説させていただきたいと思います。

大阪都構想それ自体には一定の意味がある

 さて、これは意見の分かれるところでしょうが、かねて公言している通り、実は私は「大阪都構想」というか、「府(県)と県庁所在地である政令市との役割分担の見直し」には賛成です。

 常に「悲しい」という枕詞(まくらことば)がついて恐縮ですが、悲しいことに短期間とは言え知事をやってみると、県における県庁所在地である政令指定都市(私が知事をつとめた新潟県なら新潟市)の県全体に占める重要性には、否が応でも気がつきます。また、地方においても都市部への人口の集中が進む現在、県全体の発展を考えた時、県と、県庁所在地である政令指定都市の連携は欠かせません。

 ところが現行制度では、県と政令指定都市がほぼ似た権限を有しており、県の中にふたつの県があるような状態で、どうしても綱引きが生じてしまいます。人口減少もあって、県全体における都市部と地方部の役割分担の見直しと集約化が必要になるこれから、「府(県)と県庁所在地である政令市との役割分担の見直し」はどうしても必要になる政策課題だと思います。

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筆者

米山隆一

米山隆一(よねやま・りゅういち) 前新潟県知事。弁護士・医学博士

1967年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学系研究科単位取得退学 (2003年医学博士)。独立行政法人放射線医学総合研究所勤務 、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、 東京大学先端科学技術研究センター医療政策人材養成講座特任講師、最高裁判所司法修習生、医療法人社団太陽会理事長などを経て、2016年に新潟県知事選に当選。18年4月までつとめる。2012年から弁護士法人おおたか総合法律事務所代表弁護士。

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