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拡大野菜や豆、肉がとろとろになるまで煮込まれたゴルメサブジ(写真はいずれも筆者撮影)

 雨上がりの瑞々しい香りが街を覆う午後、都心とは思えないほど落ち着いた雰囲気の住宅街の一角に、ホセさん、Sさんご夫婦を訪ねた。「いらっしゃい」と朗らかに出迎えてくれたホセさんは、その柔和な笑顔に、伸ばした髭がよく似合う人だった。2012年にイランから日本に逃れ、7年という月日が経とうとしている。

 ご夫妻が暮らすアパートは、扉をくぐるとすぐにダイニングになっていた。キッチンに立つのはホセさんだ。イランで暮らしていた頃、国外に仕事で長期滞在する時には自炊することも珍しくなかったという。「日ごろから料理や家事を進んでこなしてくれるんです」と妻のSさん。慣れた手つきで味を調え、日本では珍しい食材を細やかに使い分ける。

拡大キッチンに立つホセさん。下ごしらえから丁寧にこなしていく

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筆者

安田菜津紀

安田菜津紀(やすだ・なつき) フォトジャーナリスト

1987年神奈川県生まれ。Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。写真絵本に『それでも、海へ 陸前高田に生きる』(ポプラ社)、著書に『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』(新潮社)。『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

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