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北朝鮮大使館襲撃に関与。「自由朝鮮」の正体とは

リーダーはエール大卒の韓国系アメリカ人で人権団体創設者。FBIとも情報共有

高橋 浩祐 国際ジャーナリスト

Es sarawuth/shutterstock.com拡大Es sarawuth/shutterstock.com

ウエブサイトに公開された「声明」

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権の打倒を掲げる組織「自由朝鮮」が日本時間の3月27日朝、2月22日にスペイン・マドリードで起きた北朝鮮大使館襲撃事件への関与を認める声明をウエブサイトで公開した。

 声明では、この事件をめぐるこれまでの国際報道を真っ向から否定するかたちで、「襲撃(アタック)ではなかった」と主張。中にいた大使館員たちを殴ったりせず、武器も使用していないと述べた。そして、事件を起こした時にはどの国の政府も事件に関わっていないとしながらも、事件後には大使館から持ち出した情報を米連邦捜査局(FBI)と共有したことを認めた。

エイドリアン・ホン・チャン氏=「朝鮮インスティチュート」のホームページから拡大エイドリアン・ホン・チャン氏=「朝鮮インスティチュート」のホームページから
 そもそも、この「自由朝鮮」はいったいどんな組織なのか。そして、それを率いている人物とはいったい何者なのか。

 筆者がオシント(オープン・ソース・インテリジェンス、公開情報諜報)等を活用して調べたところ、北朝鮮大使館襲撃の主犯格であり、かつ、この「自由朝鮮」を率いているのは、米カリフォルニア州サンディエゴ出身の在米韓国人2世で、名門エール大学を卒業した人権活動家、エイドリアン・ホン・チャン氏(以下、ホン氏)であることがわかった。

 ホン氏は長年、脱北者の救出や支援をしてきた人物で、北朝鮮の人権問題活動家の界隈ではよく知られてきた存在だ。年齢は30代後半だとみられる。

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筆者

高橋 浩祐

高橋 浩祐(たかはし・こうすけ) 国際ジャーナリスト

英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」東京特派員。1993年3月慶応大学経済学部卒、2003年12月米国コロンビア大学大学院でジャーナリズム、国際関係公共政策の修士号取得。ハフィントンポスト日本版編集長や日経CNBCコメンテーターを歴任。朝日新聞社、ブルームバーグ・ニューズ、 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、ロイター通信で記者や編集者を務める。

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