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大阪ダブル選挙で問われる維新政治の中身

大阪維新の会の来し方、3月の有権者意識調査から見えてきたもの

三浦瑠麗 国際政治学者・山猫総合研究所代表

大阪ダブル選への立候補を表明する松井一郎(左)と吉村洋文の両氏。松井氏は大阪市長、吉村氏大阪府知事を目指す=2019年3月8日拡大大阪ダブル選への立候補を表明する松井一郎(左)と吉村洋文の両氏。松井氏は大阪市長、吉村氏大阪府知事を目指す=2019年3月8日

3年半ぶりの大阪府知事・大阪市長ダブル選挙

 2015年の大阪府知事・大阪市長のダブル選挙から3年半。大阪維新の会がふたたびダブル選に打って出ました。しかも、一年に二度も選挙をしなくて済むようにとの理由から、松井一郎氏が府知事から市長候補に、吉村洋文氏が市長から府知事候補に入れ替わるクロス戦が選ばれました。

 その直接的な理由として松井氏、吉村氏らが挙げているのが、公明党が約束を違(たが)えたことにより、大阪都構想再挑戦への道を阻まれたから、というものです。細かい事情をつぶさに追っている人は少ないでしょうが、何をめぐってせめぎあっているのかは明らかでしょう。そもそも維新運動が、二重行政の解消をめぐる都構想から始まったことは、いまや誰しもが理解しているからです。

 今回のW選をめぐっては、序盤でこそクロスダブル選の意義が問われたものの、もはや論点は、維新政治を続けるのか、それとも反対の方向を目指すのかに移行していると見なすべきでしょう。重要なのは、維新政治とは何であり、それと反対の方向とは何であるかという中身の問題です。

 本稿では、維新のこれまでの運動を振り返ったうえで、私が独自に実施した「意識調査」で明らかになった有権者の政策志向を数値的に示しつつ、いったい維新政治の何が争われているのかを、具体的に明らかにしたいと思います。

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筆者

三浦瑠麗

三浦瑠麗(みうら・るり) 国際政治学者・山猫総合研究所代表

1980年神奈川県茅ケ崎市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。専門は国際政治、比較政治。東京大学政策ビジョン研究センター講師などを経て現職。著書に『シビリアンの戦争―デモクラシーが攻撃的になるとき』(岩波書店)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(潮新書)、『あなたに伝えたい政治の話』(文春新書)など。政治外交評論のブログ「山猫日記」を主宰。公式メールマガジン、三浦瑠麗の「自分で考えるための政治の話」をプレジデント社から発行中。共同通信「報道と読者」委員会第8期、9期委員、読売新聞読書委員。近著に『21世紀の戦争と平和 徴兵制はなぜ再び必要とされているのか』(新潮社)。

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