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F35A墜落事故が示す日本の安全保障の落とし穴

F35頼りの防空体制は危険。機種は最低3種類が望ましい

高橋 浩祐 国際ジャーナリスト

墜落したF35A=1月7日、航空自衛隊三沢基地拡大墜落したF35A=1月7日、航空自衛隊三沢基地

 青森県沖で訓練をしていた航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機「F35A」が4月9日夜、太平洋上に墜落した。事故を受け、防衛省は同じ航空自衛隊三沢基地に属する残りの12機のF35Aを飛行停止にした。

 事故機にいったい何が起きたのか。最新鋭の機体に異常があったのか。それとも、パイロットの操縦ミスなのか。

 いずれにせよ、F35Aの墜落事故は世界で初めてであり、各国の軍事関係者が事態の推移を注視している。原因の究明が急がれるなか、拙稿では主にこの墜落事故が投げかける日本の安全保障面への影響について記してみた。

F35には3つのバリエーション

 そもそもF35とはいったいどのような戦闘機なのか。

 F35は米ロッキード・マーチン社製だ。通常離着陸型のF35A、短距離離陸・垂直着陸型のF35B、艦上戦闘型のF35Cの3つのバリエーションが存在する。それぞれ、順にアメリカの空軍、海兵隊、海軍が採用している。

 ちなみに、軍事に詳しくない方のために説明すると、戦闘機の名前の付け方は国によって違う。アメリカでは「F15」「F22」「F35」の「F」は「ファイター(fighter)」の意味の戦闘機を表す。Fのほか、Aが攻撃機(attacker)、Pが哨戒機(patrol)、Bが爆撃機(bomber)、Cが輸送機(carrier)を意味し、「機種記号」と呼ばれる。

 この機種番号の次には「設計番号」の数字が来る。設計順に付けられるため、新しい機種ほど数字が大きくなる。F22よりF35が新しいことを示す。F35が最新鋭のステルス戦闘機と呼ばれる所以(ゆえん)だ。

 また、「F35A」や「F35B」など最後に付いているアルファベットは、同一機種におけるバリエーションを示し、アルファベットが進むにつれて、新型であることを示している。

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筆者

高橋 浩祐

高橋 浩祐(たかはし・こうすけ) 国際ジャーナリスト

英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」東京特派員。1993年3月慶応大学経済学部卒、2003年12月米国コロンビア大学大学院でジャーナリズム、国際関係公共政策の修士号取得。ハフィントンポスト日本版編集長や日経CNBCコメンテーターを歴任。朝日新聞社、ブルームバーグ・ニューズ、 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、ロイター通信で記者や編集者を務める。

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