
再逮捕前にインタビューに答える日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者=仏民放ニュース局LCIのホームページから
4月2日(火) 朝、テレビでテレ朝のモーニングショーをみていたら、東大の史料編纂所教授の本郷和人さんという学者が、令和について「令」で思い出すのは、論語の「巧言令色鮮シ仁」(こうげんれいしょくすくなしじん)という言葉ですとか、さらりと言っていた。この本郷さんという学者さんは本当にユニークで面白い。「国書の方がいいよねって言ったって、当時の知識人の教養は漢学であって、大体、元号ってもともと中国のものですよ」とか。いいなあ、こういう自由な精神の持ち主である学者さんは。
午前中「報道特集」の定例会議。その後、新聞各紙の元号報道をさらりとチェックしてみる。どの新聞も基本的には新元号決定とその事実経過、意義を報じる無味乾燥の記事が多かった。朝日が第2社会面に内田樹のコメント、政治ショー化を批判したモデレートな談話。東京新聞は特報面で、「違和感あり 首相会見 『まるで所信表明』」と報じていた。そうしたなかで、信濃毎日新聞が今日の社説で、「新元号の決定 国民の存在はどこにある」とかなり痛烈に批判していることがわかった。「(元号は)首相の私物か?」。さすが桐生悠々のいた信濃毎日だ。テレビと違って活字メディアは多様な展開ができるはずなのだが、そうはなっていないのではないか。

新しい元号「令和」を伝える各紙号外
その後、横浜に移動。6月の集会のことでNさんらと打ち合わせ。いま一つ完全には趣旨が理解できない部分が残る。沖縄タイムス社の「新・わじわじー通信」のあとがきを書く。元号騒ぎについても触れることにする。表紙のデザインのことなど相談すべきこと多し。