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テレビ制作現場の世界が、壊れてきている

5月10日(金) 早朝、宿泊したビジネスホテルが「売り」にしている露天風呂に入って酒を抜く。午前10時半には東京に戻ってきてしまった。本当に近いわ。

 東京に戻った理由は、レバノン・フランス映画『カペナウム』(邦題『存在のない子供たち』、ナディーン・ラバキー監督・脚本・出演)をみるためだ。これはどうしてもみておきたい映画だった。2時間あまりのその映画には強い衝撃を受けた。何年か前、イスラム国=IS関係の取材で、レバノンのパレスチナ人居住地区を取材に行った時の記憶がよみがえってきた。主演の少年の

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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