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小泉進次郎氏が語る令和時代の社会保障・前編

社会保障のベテラン・鴨下一郎さんとの対話から見えた「リバランス」の意義

小泉進次郎 自民党衆院議員

拡大鴨下一郎さん(左)と対談する小泉進次郎さん

老・壮・青で考える社会保障政策のあり方

 少子高齢化の時代に社会保障改革が必要と言われて久しい。でも、「少しは安心できそうだ」という実感がどうもわかないのは、なぜなのだろう?

 小泉進次郎さんが部会長をつとめる自民党厚生労働部会がこの春まとめた「新時代の社会保障改革ビジョン」は、「支える側と支えられる側のバランスを回復するリバランス」を強調した。閉塞感に風穴を開ける発想となるのか。それでも、給付の削減や負担増は避けられない道ではないのか。30代の小泉さんが、与党自民党で社会保障政策にかかわる老・壮年の政治家との対談を通じ、めざすべき政治の姿について2回にわたって考える。「前編」は、ビジョンの検討チーム座長をつとめ、心療内科医でもある70代の鴨下一郎さんと。(司会 伊藤裕香子・朝日新聞論説委員)

拡大小泉進次郎さん
拡大鴨下一郎さん
鴨下一郎(かもした・いちろう) 自民党社会保障制度調査会会長
1949年生まれ。心療内科の医者として、約20年、ストレスから不調を訴える患者と向き合った。1993年、衆議院議員に初当選。厚生労働副大臣、環境大臣などを歴任。当選9回(東京13区)。自民党厚生労働部会の全世代型社会保障改革ビジョン検討プロジェクトチーム座長。

元気な高齢者へのメッセージに

――鴨下さんはいま、70歳ですね。何歳まで働きますか。

鴨下 働ける限り。まあ、70を超えると常に自分の体力や気力を見ながらですし、やっぱり、30代、40代とはちょっと違うから。役割の質が変わりながら、やっていくことはやっていくのだと思う。

――ご自身は「支えられる側」に入っている、という意識はありますか?

拡大鴨下一郎さん
鴨下 支えられる側と思う人たちもいるでしょうし、私に限ってではなく、社会を牽引(けんいん)している自負心を持つ方たちもたくさんいます。こうした方々も、あえて「支えられる側です」とレッテルをはる考えがいままでだったのでしょう。

 でも、このビジョンを中心になってまとめてくれた小泉さんを含めた現役世代が、元気な高齢者、少し経済的に余裕のある高齢者、それなりにストック(資産)をもっている高齢者に「自分たちと一緒に支え手側に回ってください」と呼びかけたわけですから。私のように70歳を超えた人たち、65歳以上の人たちも含めて、気持ちをエンカレッジした(勇気づけた)というのでしょうか。「もう一度踏ん張れるな」という気分を促すようなメッセージ性があった、と感じています。

小泉 日本は人生100年という、経験のない未体験ゾーンに行くのだから、いままでの経験に基づかないところでの発想が必要というのが、僕の立ち位置です。最近の若い人たちの中に増えている、「社会のために何ができるのか」という思い、リバランスの発想はこれともぴったりはまります。

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筆者

小泉進次郎

小泉進次郎(こいずみ・しんじろう) 自民党衆院議員

1981年生まれ。2009年、衆議院議員に初当選。復興政務官、党農林部会長などを歴任。超党派の議員で国会改革をめざす「『平成のうちに』衆議院改革実現会議」では、ぺーパレス化など国会改革の必要性を訴えてきた。当選4回(神奈川11区)。父は小泉純一郎元首相。