2019年06月06日
5月21日(火) 朝から強い風雨。アメリカとの電話のやりとりを何度か。午前「報道特集」の定例会議。空虚感。外は非常に強い風雨。こころの中も風雨が続く。昼にT。その後、雑用オンパレード。毎日新聞のコラム原稿。トランプ訪日で予想されるテレビショーのフィーバーぶりについての警鐘を書く。
今週の特集は防災マニュアルということで、あしたの早朝に広島に向かうことになる。NとCSの「ニュースの視点」について打ち合わせ。夕刻からかつての勉強会仲間、K、Nと会食。思ったことを自由に話し合える数少ない仲間だ。渋さ知らズの沖縄関連イベント。何だかパワフルになってきているようだ。
5月22日(水) 早朝、朝日新聞に目を通していたら、高橋純子さんの政治コラムが目に入った。文章がうまい。本質を皮肉をこめてズバリと刺す。天皇に値札をつけるなんて、本当に今の政権のゲス根性が透けて見える。下品なのだ。アメリカとの件で考えを尽くす。
夜ギリギリまで取材を続け、広島空港に急行して最終便で羽田に戻る。空港で、東京のテレビが、大物芸能人の大麻事件で大騒ぎになっていたことを知る。僕はJポップとか全くと言っていいほど興味がないので、どういう人がどんな目にあっているのかも含めて、正直、遠い世界の出来事だ。けれどもピエール瀧の時のように、メディア、特にテレビは大騒ぎしているのだろう。そしてそれに疑問を呈する言葉を発する人はほとんどいないのだろう。飛行機はガラガラだった。機内でぐっすり眠ってしまった。
5月23日(木) 朝、横浜市内の某所にて大事な取材のため赴くが、いかなる事情か空振りに終わった。一体何があったのか。まいった。それまでに非常に神経を集中していたので疲れた。時間がぽっかりと空いてしまったので、見たいと思っていた東京都写真美術館の宮本隆司写真展「いまだ見えざるところ」とユージン・スミスらの「場所をめぐる4つの物語」をみる。外は快晴で、まだ湿気がきつくないので気持ちがいい。
シリアからドイツに脱出したタラル・デルキ監督のドキュメンタリー作品『テロリストの息子に生まれて』(原題Of Fathers and Sons)をみる。シリア国内で反政府戦闘を続けているヌスラ戦線の戦士家族の「狂気」のなかの濃密な親子関係。わが子をジハード(聖戦)へと駆り立てる父親。学校よりもジハードを選ぶ子どもたち。ジハード戦士になるための軍事訓練を受けて「洗脳」されていく子どもたち。どこかに既視感がある。デジャビュ。そうだ。神風特攻隊だって、年若い兵士たちが、このような自爆攻撃に駆り立てられていったのだ。はっきりとこう言わねばならない。大人たちが、若者たち、子どもたちの未来を奪っていったのだ、と。
けさの朝日新聞は芸能タレントの大麻事件を写真付きだがベタ記事の扱いにしていて、なるほどと思ったが、さらに
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