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5月21日(火) 朝から強い風雨。アメリカとの電話のやりとりを何度か。午前「報道特集」の定例会議。空虚感。外は非常に強い風雨。こころの中も風雨が続く。昼にT。その後、雑用オンパレード。毎日新聞のコラム原稿。トランプ訪日で予想されるテレビショーのフィーバーぶりについての警鐘を書く。

 今週の特集は防災マニュアルということで、あしたの早朝に広島に向かうことになる。NとCSの「ニュースの視点」について打ち合わせ。夕刻からかつての勉強会仲間、K、Nと会食。思ったことを自由に話し合える数少ない仲間だ。渋さ知らズの沖縄関連イベント。何だかパワフルになってきているようだ。

5月22日(水) 早朝、朝日新聞に目を通していたら、高橋純子さんの政治コラムが目に入った。文章がうまい。本質を皮肉をこめてズバリと刺す。天皇に値札をつけるなんて、本当に今の政権のゲス根性が透けて見える。下品なのだ。アメリカとの件で考えを尽くす。

土石流に襲われた大原ハイツ。巨岩を含む土石流が山側に近い住宅を倒壊させた=2018年7月9日、広島県熊野町拡大西日本豪雨災害で、土石流に襲われた広島県熊野町の大原ハイツ=2018年7月9日
 朝8時15分発の便で広島へ。西日本豪雨で甚大な被害を受けた熊野町へと向かう。Tディレクターらと合流。広島は快晴。ただ、いくらか風があって湿度が低いのでしのぎやすい。空港から50分ほどの熊野町に直行。去年の西日本豪雨で大規模土砂崩れによって12人の犠牲者を出した同町の団地「大原ハイツ」に向かう。10カ月前の傷跡が生々しく残っている。というか、まだ復旧・復興のさなかにある。Tディレクターと相談しながら取材を粛々と進める。あまりの被害の甚大さの経験を無にしないために、大原ハイツの住民は独自の防災マニュアルや避難マップを作成していた。中心になって活動しているのは、60代のハイツのおっさんたちだ。暑い日差しの下で、こちらの取材に辛抱強くお付き合いいただいた。じりじり日焼けするのがわかる。

 夜ギリギリまで取材を続け、広島空港に急行して最終便で羽田に戻る。空港で、東京のテレビが、大物芸能人の大麻事件で大騒ぎになっていたことを知る。僕はJポップとか全くと言っていいほど興味がないので、どういう人がどんな目にあっているのかも含めて、正直、遠い世界の出来事だ。けれどもピエール瀧の時のように、メディア、特にテレビは大騒ぎしているのだろう。そしてそれに疑問を呈する言葉を発する人はほとんどいないのだろう。飛行機はガラガラだった。機内でぐっすり眠ってしまった。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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