オーラの人、小沢一郎さんが全国行脚でみせた熱情
元参院議員・円より子が見た面白すぎる政治の世界⑬政権交代へ高木剛連合会長とタッグ
円より子 元参議院議員、女性のための政治スクール校長

政権交代の実現にむけて開催された民主党パーティ。代表の小沢一郎さん(左)、羽田孜さん(手前)、そしてパーティ実行委員長を務めた円より子=2008年7月14日、ホテルニューオータニ(筆者提供)
連載・女性政治家が見た! 聞いた! おもしろすぎる日本の政治
小池百合子さんに煮え湯を飲まされた?
2000年、小沢一郎さんが新進党を割ってつくった自由党が分裂した。
自民党、公明党といわゆる「自自公」連立を組んでいた自由党は、連立からの離脱を決定。その心労もあったのだろうか、小渕恵三総理が脳梗塞で倒れて、森喜朗内閣ができるのだが、その際、連立与党に残る選択をした小池百合子さんは小沢さんと決別し、二階俊博さん、扇千景さんらと保守党をつくった。
その後、彼女は保守党の解党とともに、自民党に入り、2003年には小泉純一郎内閣で環境大臣となる。温暖化対策の一環で「クールビズ」の旗をふって、大活躍したことはご記憶の方も少なくないだろう。
小沢さんの最側近といわれていた小池さんが、なぜ彼と袂を分かったのだろう。政権から離れてまで小沢さんについていく気はなかったということか。彼女にとって、権力がないところは用がないのだろう。
2009年衆院選の東京10区(豊島区)の候補者を決める時、民主党代表だった小沢さんが東京都連会長だった私にこう言ったことがある。
「小池は煮ても焼いてもくえない女だ。そんなところへ江端貴子さんのような純情な女性をあてて大丈夫かな」
小池さんは東京10区の自民党候補。煮ても焼いても食えない女という印象は、私にはない。そんなセリフを吐いた小沢さんには、煮え湯を飲まされるような体験があったのだろうか……。