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デンマーク総選挙が物語る欧州政治の「末路」

花田吉隆 元防衛大学校教授

「反移民、難民政策」が強くアピール

 だが、社会民主党の勝利は「福祉政策の充実」にあったのではない。もう一つの主張、「反移民、難民政策」こそが有権者に強くアピールしたのだ。

 欧州はどこも移民、難民問題が政治の風景を変える。2015年の難民危機はドイツ政治を一気に変えてしまった。デンマークでも反移民、難民感情は同じだ。その流れに乗り、この20年来、極右政党デンマーク人民党が急速に台頭した。

 極右政党の台頭を受け既存の中道政党はどうすべきか。これを排斥するか取り込むか。デンマークが行ったのは「取り込み」だ。極右政党の反移民、難民の主張が各党にじわじわと浸透、 ・・・ログインして読む
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筆者

花田吉隆

花田吉隆(はなだ・よしたか) 元防衛大学校教授

1953年生まれ。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授等を経て、現在、早稲田大学非常勤講師。著書に「東ティモールの成功と国造りの課題」(創成社)「スイスが問う明日の日本」(刀水書房)等。

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