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『作兵衛さんと日本を掘る』に頭が下がる

5月30日(木) 早起きしてプールへ行き、がっつりと泳ぐ。泳がずにはいられない。ストレス・フリーになりたい。泳いでいて30分を過ぎると、からだから自然に力が抜けてくる。外もからっと晴れている。テレビは依然として川崎の事件だ。やはり、この事件には時代を映し出す要素があると思う。

 熊谷博子さんの『作兵衛さんと日本を掘る』をみる。これは本当によくやったとしか言いようがない。頭が下がる思いだ。熊谷さんが、故・山本作兵衛さんと一緒に、日本の縮図である炭鉱の坑道を一緒に掘って今・現在に辿り着いているのである。一緒に掘っていることが最重要なのだ。作兵衛の絵を材料にしてカメラで撮って作品化しているのではない。この絵を描かせた坑道を、熊谷さんは一緒に掘っているのだ。もっと早くみるべきだった。いつだってこうだ。今年前半みた映画のベスト5に入れよう。作中の森崎和江さんの昔の著書『まっくら』を読みたくなった。

ドキュメンタリー映画、25日から中野で公開東京都写真説明 映画から。山本作兵衛の作品「低層炭 坐(すわ)り掘り」(1973年)=山本家提供拡大ドキュメンタリー映画『作兵衛さんと日本を掘る』から山本作兵衛の作品「低層炭 坐(すわ)り掘り」(1973年)=山本家提供

5月31日(金) 午前中、「報道特集」の取材で衆議院外務委員会委員長の若宮健嗣議員にインタビュー。米中貿易摩擦をめぐって。10連休中に訪米して、米シンクタンクのハドソン研究所に行き、マクマスター前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に面会してきたという。マクマスター氏は同研究所のジャパン・チェアの責任者に就任したらしいが、なぜジャパン・チェアなんだろう? 国家安全保障の見地から、トランプのアメリカは、覇権戦争の長い道のりに乗り出そうとしている。その主張の中心人物の一人がマクマスターであることは本人が認めているところだ。直接話を訊いてみたい一人だ。

 その後、首相官邸前の沖縄基地問題のデモを ・・・ログインして読む
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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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