階猛(しな・たけし) 衆議院議員
衆議院議員(岩手1区)、盛岡一高野球部、東大野球部で投手。勤務先の長銀が経営破たん後、企業内弁護士として活動。2007年補選で初当選、以降小選挙区で5期連続当選。総務大臣政務官、民進党政調会長、国民民主党憲法調査会長などを歴任。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
野党政治家3人が年金抜本改革チームを立ち上げた。真面目な議論を紹介していきます!
老後の生活費が2000万円不足するとした金融審議会の分科会の報告書をきっかけに、公的年金制度への不安が高まっている。
麻生大臣は自ら諮問して作成させた報告書を受け取らず「火消し」に走ったが、むしろ「火に油」を注いでいる状況だ。6月19日に開かれた党首討論でも、各党党首がこぞってこの問題を取り上げた。
普通の国民が公的年金制度に抱いている不安に正面から向き合い、これを根本から取り除く政策を提言したい――。そんな思いを共有する三人が、党首討論の直後、議員会館の一室に集まった。
議論のたたき台を用意してくれたのは、井坂信彦前代議士(国民民主党、兵庫1区)。年金制度への造詣が深い。数年前の衆院予算委員会では「年金カット法案」の本質を誰よりも簡潔明瞭に指摘し、与野党議員から一目を置かれてきた。
事務所を提供してくれたのは、井出庸生代議士(無所属、長野3区)。筆者と同じ東大野球部出身のスポーツマン。服装も性格も飾らない実直な人柄で、情報公開制度の改善など自ら関わった政策課題の解決に向け、粘り強く取り組んできた。
そして最年長の筆者(無所属、岩手1区)。この三人が結集し、「年金不安を根本から解消する政策」を徹底的に練り上げて提言するチームを立ち上げたのだ。
筆者は2007年衆院補選で初当選した後、郷里の大先輩・小沢一郎氏や民主党若手ホープだった細野豪志氏を懸命に支えてきたが、決別。国民民主党を離党して政治塾「新時代いわて」を旗揚げした経緯は、前回の記事『なぜ私は、国民民主党を離党したのか』で説明したとおりである。
政党に所属していた時には困難だったことだが、これから政策立案のプロセスを発信していきたいと思っている。国会議員や国政を目指す政治家たちは日頃どのような議論をしているのか。国民の関心の高い年金問題を題材に、政治家の政策立案の場の肉声をありのまま伝えていきたい。そして読者のご意見も参考にしながら、中身の濃い提言にするのが目標だ。
もちろん、新しいメンバーは大歓迎だ。