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安倍政権、相手にせず!枝野幸男が目ざす政治とは

未知の変化が起きる時代を切り拓く政治を。「#令和デモクラシー」に込めた思い。

枝野幸男 立憲民主党代表

拡大参院選について語る枝野幸男さん=2019年6月28日、議員会館

 参院選が7月4日に公示されます。国政選挙(衆院選・参院選)で5連勝中の安倍・自民党に、野党はどんな戦いを挑むのか。野党第一党として1人区での候補者一本化など選挙協力を主導、参院選政策「立憲ビジョン2019」ではアベノミクスとは異なる暮らしからはじまる経済モデルを提示した立憲民主党の枝野幸男代表に、公約に込めた思い、参院選の見通し、政権交代に向けた構想などを聞きました。(聞き手 論座編集長・吉田貴文)

可視化された安倍政権の体質

――参院選(7月21日投開票)が7月4日に公示されます。2017年10月に発足した立憲民主党として初めて挑む参院選です。

枝野 安倍晋三政権が抱える最大の問題点、隠蔽・改竄体質が年金の「2千万円不足」問題で可視化されるなかで迎える選挙です。

 森友・加計学園問題や南スーダンPKOの日報問題、毎月勤労統計の不正調査で、有権者は政権の隠蔽・改竄体質のひどさを感じました。ただ、自分の暮らしとの関わりが間接的だったことで、やがて関心は薄れた。

 ですが、金融庁審議会がまとめた「報告書」を麻生太郎・財務相が受け取らなかったことで、すべてがつながりました。隠蔽・改竄体質が自分たちの暮らしにも影響することが分かった。有権者の怒りのマグマは地表近くまでせり上がっています。

――野党はそうした有権者のマグマに応えられるのでしょうか。

枝野 今回の参院選のもう一つの意義は、第2次安倍政権発足以降、野党が初めてしっかりとした構えでのぞむ選挙ということです。32の1人区で候補者を一本化して協力態勢ができました。3年前の参院選でも1人区で野党は一本化しましたが、まだ戸惑いがありました。野党協力の熟度は間違いなく増しています。


筆者

枝野幸男

枝野幸男(えだの・ゆきお) 立憲民主党代表

1964年、栃木県宇都宮市生まれ。東北大学卒。弁護士を経て、1993年日本新党の公募に合格、同年の衆院選に立候補して初当選。新党さきがけ、民主党、民進党を経て、2017年、立憲民主党を結党し代表に。民主党政権では、内閣官房長官(菅直人内閣)、経産相(野田佳彦内閣)などを歴任。埼玉5区。当選9回。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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