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拡大具材をいっぱいに載せたモヒンガ。それぞれ口に含むたび、違った食感を楽しめる(写真は筆者撮影)

 都内の閑静な住宅街を歩いていると、ふと「Rose House」と書かれた表札が目にとまった。薔薇の花の見ごろは過ぎてしまったようではあるものの、色濃い緑の葉が瑞々しく、外壁を包み込むように茂っていた。「いらっしゃい」と玄関から顔を覗かせてくれたのは、長谷川留理華さん、ミャンマー名はルイン・ティダさんだ。「ティダって沖縄の言葉で“太陽”という意味なんでしょう?」、そう語れるほど日本での生活は長い。イスラム系少数民族ロヒンギャとして生まれ、12歳の時来日、2013年に日本国籍を取得している。

拡大「お母さんがお皿にこだわりがあって、たくさん集めているの」と自慢の食器棚から料理を盛りつけるお皿を選ぶ留理華さん

 時刻は朝9時を回ったところではあったものの、留理華さんと私は少し小声で話していた。家族がまだ眠っているのだという。同居する父たちは香辛料など、輸出入の仕事を手がけ、帰りは終電近くになることもあるという。そこから食事をして団らんした後に眠りにつき、朝早く起きて子どもたちを学校へと送り出す。留理華さん自身も貿易関係の会社を立ち上げている他、通訳や翻訳などを手掛け、多忙な日々を送っている。

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筆者

安田菜津紀

安田菜津紀(やすだ・なつき) フォトジャーナリスト

1987年神奈川県生まれ。Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。写真絵本に『それでも、海へ 陸前高田に生きる』(ポプラ社)、著書に『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』(新潮社)。『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

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