メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

無料

75歳からのベーシックインカム

「100年安心」から「100歳安心」へ。老後の貧困を防ぐ新年金制度を提案!

階猛 衆議院議員

拡大法政大学の小黒一正教授との意見交換

フルに保険料を納めても月6万5千円程度

 現在の年金制度には、公的年金の1階部分をなす基礎年金の不十分性とマクロ経済スライドによる年金の先細りという弱点がある。これが、「老後の貧困」問題を深刻化させる。

 このことを、より詳しく見てみたい。

 6月27日、厚労省は自営業者らが入る国民年金の保険料の納付状況を発表した。国民年金は公的年金の1階部分をなす基礎年金だけを支給する制度だ。国民年金の加入者には保険料の納付義務がある。

 しかしながら、1471万人の加入者のうち、保険料を滞納している方や保険料の免除・猶予を受けた方が約60%に上るという。

 こうした方々が高齢者になった場合、無年金者または低年金者となって「老後の貧困」に直面することになる。

 さらに、国民年金は20歳から60歳までの40年間、フルに保険料を納め続けた場合でも支給額は月に6万5千円程度だ。単身の場合、生活保護の受給資格が与えられる基準収入額を下回る。

 普通に保険料を納めてきた人ですら、国民年金(基礎年金)だけで生活を送ることは厳しく、家賃負担や持病を抱えていれば「老後の貧困」に陥ってしまう。

 これに追い打ちをかけるのがマクロ経済スライドだ。マクロ経済スライドとは、現役世代の減少等による保険料収入の減少と引退世代の増加による年金給付支出の増加に応じて、徐々に年金の給付水準を切り下げていく仕組みである。

 厚労省の前回の年金財政検証によれば、将来的に基礎年金の実質的な支給額は約3割も減少する見込みだ。

 マクロ経済スライドは、ただでさえ不十分な国民年金(基礎年金)をさらに先細りさせ、将来にわたって「老後の貧困」を拡大する。

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

階猛

階猛(しな・たけし) 衆議院議員

衆議院議員(岩手1区)、盛岡一高野球部、東大野球部で投手。勤務先の長銀が経営破たん後、企業内弁護士として活動。2007年補選で初当選、以降小選挙区で5期連続当選。総務大臣政務官、民進党政調会長、国民民主党憲法調査会長などを歴任。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

階猛の記事

もっと見る