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日本を根底から変えた拉致問題とその後の17年

ロングセラー『「拉致」異論』の著者・太田昌国さんに聞く

樋口大二 朝日新聞記者


拡大「朝鮮人ハ皆殺シ」などのプラカードを掲げたヘイトデモが各地で頻発するようになった=2013年6月16日、東京都新宿区

「植民地支配の贖罪という呪縛」が解けた

――この本が出たのは2003年です。最初に書かれた動機は何だったのでしょう。

 もともとのきっかけは、2002年9月17日の日朝首脳会談、その晩からの報道ぶりをみて僕自身がとても危機感を感じたことです。

 拉致という北朝鮮の国家犯罪は確かにひどいものではあるのですが、翌日の新聞には「金正日自身が拉致を認めて謝罪したことを踏まえて交渉が開かれた。ようやく日本は『過去の植民地支配の贖罪』という呪縛から放たれ、拉致問題解決に本気の姿勢で臨むことができた」という家族会のメンバーの言葉が載りました。「今までは植民地支配のことを言われて肩身の狭い思いをしていたけれど、これで

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筆者

樋口大二

樋口大二(ひぐち・だいじ) 朝日新聞記者

1965年宮城県生まれ。1990年入社。図書編集室、教育ジュニア編集部、金沢総局、文化くらし報道部などに勤務。現在はオピニオン編集部所属。