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集合写真に納まる各国首脳ら20190628拡大G20で、大阪城を背に集合写真に納まる各国首脳たち=2019年6月28日、代表撮影

6月25日(火) 午前「報道特集」の定例会議。さっと終わる。きのうの参議院本会議で、三原じゅん子という議員が行ったスピーチを聞いて、何というのかなあ、「恥を知りなさい」とは。議員の資質という点で極点まで墜ちちゃってるなあ。英語で「Shame on you!」と面罵されたら、殴り合いになってもおかしくない。あまりにも醜悪なものをみると、怒りよりも絶望というか哀しみに落ち込むことがしばしばだが、それすら回数を重ねると無感覚になる。

 午後3時から如水会館で日本ペンクラブの総会。ここに出るのは初めての経験だ。ペンクラブに入ったきっかけは、故・米原万里さんからのお誘いだった。当時は井上ひさしさんがペンクラブの会長で、気軽な気持ちで会員になったのだが、途轍もない「凡庸」というか、組織であることから来るのであろう宿痾のような問題を目の当たりにして、さまざまなことを考えた。組織と権力。自由と統制。集権と分権。その後の立食パーティーで作家の桐野夏生さんにお会いした。彼女の小説のファンなのだ。パーティーの喧騒に耐えられなくなって、神保町のYへ。

6月26日(水) ストレス解消のために早起きしてプールへ。いつもの半分泳ぐ。毎日新聞のコラム原稿。沖縄慰霊の日のヤジについて書く。8月の広島原爆忌の件で若干調整。15時に衆議院議員会館。7月5日に対談することになっている村上誠一郎さんに挨拶。なぜか三島由紀夫の話になった。

 あしたG20の関連で大阪に取材に行くことになった。しかも早朝から。まずは関空で中国の習近平主席の空港到着をリポートするのだという。僕は「猿になりたくなかった猿」の一員だからもちろん行く。正直、今や世界ではG8やG20が劇場(アリーナ)型政治の悪例として無用論が高まっていることなら興味があるが、宣伝係をやらされるのだけは御免だ。ただし、今回の場合、バイ(個別の2国間会議)の方は意味がある。米中首脳会談だ。だがおそらくそういったサミット無用論、格差是認装置を掘る構想力は、こうした取材を何度も経験してきた者でなければわからないのではないか。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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