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二転、三転の「混迷」を見せた欧州委員長選び

花田吉隆 元防衛大学校教授

第二幕、東欧諸国が強硬に反対

 そこで第二幕の開幕。6月30日、ブリュッセル。

 大阪から取って返しての欧州理事会。出席者は疲労困憊で、早めにケリをつけたいと思っていたことだろう。ところがここに新たな刺客が現れる。ハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相。

 実は、オルバーン首相はヴェーバー氏がEU委員長になるのが気に入らなかった。オルバーン首相のFIDESZはEPPの一員ながら、反EU、反難民の姿勢が問題視され現在EPPの資格停止状態にある。EPP代表のヴェーバー氏とオルバーン首相は激しいさや当てを繰り返してきた。こういうヴェーバー氏をEU委員長にはしたくない。そう思っていたところ、ヴェーバー氏はまんまと失脚した。

 ところが今度はティマーマンス氏だ。オルバーン首相としてはこちらの方がもっとたちが悪い。ティマーマンス氏はEUの司法担当委員を務め、各国における法の支配、人権擁護等を監視する立場にある。当然、ハンガリーは問題国の第一番に挙げられ、ティマーマンス氏が激しくハンガリーを非難してきた。こういうティマーマンス氏のEU委員長就任は何としても阻止しなければならない。ティマーマンス氏の名前が上がるや、

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筆者

花田吉隆

花田吉隆(はなだ・よしたか) 元防衛大学校教授

在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授等を経て、早稲田大学非常勤講師。著書に「東ティモールの成功と国造りの課題」等。

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