安倍総理!皇位継承の議論をすぐ始めましょう・上
男系維持を貫徹して皇位継承問題を解決する方法は今や万策つきている
山尾志桜里 衆院議員

「即位後朝見の儀」に臨む天皇、皇后両陛下=2019年5月1日、皇居・宮殿「松の間」、
参院選が終わった。私が所属する立憲民主党をはじめ、野党陣営は明確な争点と選択肢を示しきれず、安倍晋三政権に切り込んで権力をリバランスする(最適な状況に戻す)という結果には至らなかった。そのことを反省しつつ、しかし選挙が終わったからこそ、すぐさま始めなければならない議論がある。
それは皇位継承問題だ。なぜ、そう考えるのか。
皇室の弥栄を願うならそのための仕事を
新年祝賀の儀など定例的な行事から、代替わり前に行われた天皇陛下御即位30年宮中茶会など特別の行事まで、国会議員が皇居に招かれて皇族の方々と触れ合う機会というのは折々にもうけられている。
多くの場合、その式典の趣旨に沿ったシンプルなご挨拶などがあったのち懇談の時間となり、皇族方はお一人ずつ自然に分かれて列席者のもとにお進みになる。社交的な議員を中心に皇族方を輪になって取り囲むから、会場にはいくつもの輪が広がりさざめきあう。その輪の外側には、会場の壁にはりついて小さなグラスに注がれたシャンパンをすする議員などもいて、私はもっぱらこちらを担当することにしている。
政治家同士が上品でなごやかな時を共にする稀有な時間が流れる。
しかし、私は壁際でいつも思う。宮中に参上し皇族方を取り囲んでその弥栄を願う気持ちが本物なら、皇位継承・皇室 存続のために国会議員にしかできない仕事をしませんか、と。
宮中での礼服姿をSNSにアップすることが、国会議員の仕事ではないはずだ。