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「山本太郎政権」もあり得るか?

「政治的期待」を集める単騎出陣。全力疾走すれば人材・支持は集まってくる

田中秀征 元経企庁長官 福山大学客員教授

拡大街頭演説するれいわ新選組の山本太郎代表=2019年8月1日、東京・新宿駅前

明るくたくましかった山本太郎氏

 今から6年前の2013年、参議院東京選挙区への立候補を決めた山本太郎氏に会って話をしたことがある。東日本大震災からまだ2年。世間では、「原発をどうするか」をめぐって、激しい議論が続いていた。

 そうした議論のなかで、彼はひときわ明確に「脱原発」を主張していた。そして、その運動の延長線上の行動として、参院選に立候補したのだ。

 それ以前にも、山本氏とは何度かテレビで一緒になった。議論はおおざっぱだが、とにかく明るくたくましく、好印象を抱いていた。会って話をしても、その印象は変わらなかったのを覚えている。

 だから、参院選に当選したときは大いに喜んだが、2013年10月の園遊会で天皇陛下に直訴状を渡そうとしたとっぴな行動を機に熱が冷め、彼の行動に対する関心も薄れていた。

 なので、今回の参院選でも、正直言って当初は山本氏の行動にそれほど関心があったわけではない。「れいわ新選組」という奇妙な政党名にも、消費税廃止などの荒っぽい政策にも、少なからず抵抗があった。とりわけ、6年前には鮮明だった「脱原発」の主張の優先順位が下がっていることも気になった。

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筆者

田中秀征

田中秀征(たなか・しゅうせい) 元経企庁長官 福山大学客員教授

1940年生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒。83年衆院選で自民党から当選。93年6月、自民党を離党し新党さきがけを結成、代表代行に。細川護熙政権で首相特別補佐、橋本龍太郎内閣で経企庁長官などを歴任。著書に『平成史への証言 政治はなぜ劣化したのか』(朝日選書)https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=20286、『自民党本流と保守本流――保守二党ふたたび』(講談社)、『保守再生の好機』(ロッキング・オン)ほか多数。

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