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最悪の日韓関係。安倍首相に師匠の遺言は届くか

保守派の重鎮が語った重い一言と、私が大学生時代に知った日韓対立の元凶

高橋 浩祐 国際ジャーナリスト

拡大JBOY/shutterstock.com

「対話」の呼びかけにどうする日本?

 「日本が対話と協力の道に出てくるならば、われわれは喜んで手を握るだろう」

拡大15日、韓国・天安市で日本統治からの解放を記念する「光復節」の式典で演説する文在寅大統領=東亜日報提供
 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は、日本の植民地支配から解放された8月15日の「光復節」の演説で、日本との対話に応じる柔軟姿勢を見せた。

 韓国を輸出優遇国から除外する日本の2日の閣議決定以降、文大統領は「私たちは二度と日本に負けない」などと述べ、抗日姿勢を露(あら)わにしていただけに、かなりトーンダウンした格好だ。日本に対するナショナリスティックな強硬発言を連発し、内外からの強い批判も浴びたことで抑制的になったとみられる。

 これでボールは安倍晋三首相の手に移った。日本はどう対応するのか。

 一国主義者で孤立主義者のトランプ大統領率いるアメリカのグリップ(掌握力)の低下と、中国の著しい軍事的台頭など東アジアの厳しい安全保障を直視すれば、日本はいつまでも韓国と「チキンレース」を展開している場合ではない。日韓がより緊密な関係を築き、率先して、過度なナショナリズムを意識的に克服し、東アジアの平和と安定と繁栄に向けて手を取り合わなくてはならないはずだ。

 安倍政権は、この機を逃さず、文大統領の対話の呼び掛けに応じてほしい。

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筆者

高橋 浩祐

高橋 浩祐(たかはし・こうすけ) 国際ジャーナリスト

英国の軍事専門誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」東京特派員。1993年3月慶応大学経済学部卒、2003年12月米国コロンビア大学大学院でジャーナリズム、国際関係公共政策の修士号取得。ハフィントンポスト日本版編集長や日経CNBCコメンテーターを歴任。朝日新聞社、ブルームバーグ・ニューズ、 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版、ロイター通信で記者や編集者を務める。

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