韓国に「上から目線」のワイドショー、酷くない?
日本の「嫌韓」に対し、韓国は「嫌日」になっていません!
藏重優姫 韓国舞踊講師、仁荷工業専門大学語学教養学科助教授

ソウル光化門広場で、日本政府の対韓輸出規制強化などに反対する集会に参加した人たち。「ノー安倍」のプラカードが一斉に掲げられた=2019年8月15日
「NO JAPAN」から「NO ABE」に変わったのに…
8月15日の日本の敗戦の日を前後して、韓国のシュプレヒコールは、「NO JAPAN」から「NO ABE」に変わりました。
私の周りの韓国人の友だちもそれに安堵しているようです。なぜなら、「NO JAPAN」では、友達も私に対して申し訳ないという感情があるから。隣人に対する思いやりなんですよね。
コメンテーターさん達には、少しは、こんなところも見てほしいなと思います。
それにしても、「NO JAPAN」から「NO ABE」に変わったこと。事の本質が変わった大切な事なのに、日本の報道はそこを特に取り上げない。本質には触らない、タブー視、忖度……日本に住む人々を欺くことになるのに印象操作は続きます。
日本的だなと私も薄笑い……。
日本での学生時代、「パールハーバー」という映画の宣伝がテレビから流れてきて、それはもうびっくりしたのを思い出しました。しばし頭の中を整理するのに時間がかかりました。
日本軍がパールハーバーを奇襲攻撃する内容ですが、それまでのアメリカ人のロマンスや平和な生活は一転し、最後はアメリカ軍が日本軍に勝利する。ハリウッド的ハッピーエンドの映画です。
要は、日本が昔アメリカに悪い事をしたという映画だから、日本人はそれを鑑賞している間、肩身の狭い思いをするか、ずっと反省しているの?!と思いきや、日本の若者たちは普通のハリウッド映画として楽しんでいるではありませんか!
「なんなの!?コレ?」
韓国ではありえない! 先の戦争での痛みは、まだ韓国では現実の感覚ですから。
広島や、長崎の痛みが、日本の人には伝わってない。南洋で餓死していった日本兵の痛みも、空襲で死んだ人の痛みも何も伝わっていない。
アメリカでこの映画が娯楽になる意味は分かるけど、日本でも娯楽的感覚になるというのには、びっくりでした。
日本人のアメリカ好き! ハワイ好き! の「好き」も、本当のところは「複雑な好き」であってほしいなと思いました。