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欧州の「火薬庫」イタリアの行方

花田吉隆 元防衛大学校教授

急速に支持率を伸ばした「同盟」

 そういうサルヴィーニ氏が率いる同盟が、選挙直後から急速に支持率を伸ばしていく。世論調査によれば、今や同盟38%、五つ星運動17%と主客逆転だ。これが連立政権の不安定要因になる。サルヴィーニ氏にすれば、再度選挙に持ち込めば自らが首相に就任することも夢でない。「今の政権は国民の意向を反映していない、改めて国民に聞いてみようではないか」サルヴィーニ氏は事あるごとにディマイオ氏に自らの優位を誇示した。

 そういう時にリヨン・トリノ間の高速鉄道を巡る対立が浮上する。同盟は建設推進、五つ星運動は反対だ。元々、機を見て選挙に持ち込むことを考えていたサルヴィーニ氏は ・・・ログインして読む
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筆者

花田吉隆

花田吉隆(はなだ・よしたか) 元防衛大学校教授

1953年生まれ。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授等を経て、現在、早稲田大学非常勤講師。著書に「東ティモールの成功と国造りの課題」(創成社)「スイスが問う明日の日本」(刀水書房)等。

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