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[41]優しすぎる韓国人、日本批判一色の光州で

伊東順子 フリーライター・翻訳業

タクシーの向こうに「光州事件」の現場、旧全羅南道庁舎の本館拡大タクシーの向こうに見えるのは「光州事件」の現場、旧全羅南道庁舎の本館

違和感の理由

 違和感の正体がわからないまま、他の5・18関連施設を見学し、旧道庁近くの食堂で遅めの昼食をとった。南原(ナムォン)の名物料理チュオタン(ドジョウ鍋)。全羅南道は韓国随一の食処でもあり、どんな用事で来ようとも、三度の食事が楽しみになる。

 時間帯のせいか客は少なく、店主はしきりにこちらを気にしている。地方都市ではまだ女性の一人客は珍しいのだろう、やがて話しかけてきた。

 「ひょっとして、日本人ではないですか?」

 一呼吸おいて、そうだと答えると、店主は「アイゴー、カムサハムニダ」(おおー、ありがとうございます)という。その上で、料理のおかわりをすすめる。食には気前のいい全羅南道だからかなと思って、好意に甘えると、さらに他のおかずまで持ってくる。

 「もうお腹がいっぱいだから」と辞退しながら、いくらなんでもこれは親切すぎると思った。さらに驚いたのは、 ・・・ログインして読む
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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

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