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統一会派を結成した野党が次にするべきこと

根が深い有権者の野党不信を払拭するためには清新な人材が主導する必要がある

田中秀征 元経企庁長官 福山大学客員教授

外部の人材を受け入れる用意も必要

 さらにもう一つ言うならば、統一会派の延長線上に第一党や政権樹立を展望するためには、新しい人材のために「席」を空けて待つ姿勢がなければならない。大きな政治的転換、時代の転換には、彗星(すいせい)のように現れる人材が、どうしても必要だ。

 振り返れば、平成のはじめ、1993年の衆院選で戦後長らく続いた「55年体制」を打ち壊し、自民党を下野に追い込んだ細川護熙・元首相は、そうした人材の典型であった。

 今回の統一会派が一定の成果を挙げたら、次の衆院選までに、政界の外にいる優れた人たちに全面的に統一会派の指導を委ねるという大胆な試みも、真剣に考えたらどうかと私は思う。

 令和が始まったばかりの日本だが、それほどまでに時代は差し迫っているのである。過去に拘泥し、将来に向けた大胆な一歩に踏み出すことを逡巡(しゅんじゅん)している時間的な余裕は、もはやない。

 あのカール・マルクスの「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」を思い起こす。今回、野党が失敗をすれば、とてものんきな喜劇ではすまされない。日本政治に立ち上がれないほどの深刻な悲劇をもたらすかもしれないことを、我々は心に刻んでおくべきであろう。

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筆者

田中秀征

田中秀征(たなか・しゅうせい) 元経企庁長官 福山大学客員教授

1940年生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒。83年衆院選で自民党から当選。93年6月、自民党を離党し新党さきがけを結成、代表代行に。細川護熙政権で首相特別補佐、橋本龍太郎内閣で経企庁長官などを歴任。著書に『平成史への証言 政治はなぜ劣化したのか』(朝日選書)https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=20286、『自民党本流と保守本流――保守二党ふたたび』(講談社)、『保守再生の好機』(ロッキング・オン)ほか多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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