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ヒンドゥー教徒の祭典「ディパバリ」の季節に想う

年に一度の祭りにわくマレーシアで考えた多民族が共に暮らすということ

海野麻実 記者、映像ディレクター

拡大この時期のリトルインディアは、マリーゴールドなどのフレッシュな花を編む屋台が軒を連ねる=2019年、マレーシア・クアラルンプール(筆者撮影)

 世界中のヒンドゥー教徒たちがオイルランプを無数に灯して盛大に祝う祭典、「ディパバリ」の季節が今年も訪れた。失われた魂が現世に戻ってくる時期とも言われており、ジャスミンやマリーゴールドのフレッシュな花を編み上げ、バナナの葉の上にのせた食べ物を故人にお供えするのが古くからの風習だ。

 インド系移民が多く暮らすマレーシアでは、国民の祝日として定められ(ヒンドゥー暦に基づいて設定されるため毎年変動するが、今年は10月27日)、数週間前から街中はにわかにインド仕様となる。

拡大一粒一粒鮮やかに色付けられた米粒を湿らせた床に撒いて描く砂絵のようなオブジェ“コラム” この時期の風物詩だ=2019年、マレーシア・クアラルンプール(筆者撮影)
 この季節になると、首都クアラルンプールのいたるところに点在する大型ショッピングモールには、鮮やかに色付けられた米粒で描く巨大な砂絵のようなオブジェ「コラム」が、鮮やかさを競うように登場する。

 水を撒いて湿らせた床に米粒を少しずつ落としてゆくという緻密な作業で、孔雀や象などを色彩豊かに描く「コラム」。これを見るのを楽しみにショッピングモール巡りをする人たちも少なくないと言われるほど、この季節の風物詩となっている。

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筆者

海野麻実

海野麻実(うみの・まみ) 記者、映像ディレクター

東京都出身。2003年慶應義塾大学卒、国際ジャーナリズム専攻。”ニュースの国際流通の規定要因分析”等を手掛ける。卒業後、民放テレビ局入社。報道局社会部記者を経たのち、報道情報番組などでディレクターを務める。福島第一原発作業員を長期取材した、FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『1F作業員~福島第一原発を追った900日』を制作。退社後は、東洋経済オンラインやForbes、共同通信47Newsなどの他、NHK Worldなど複数の媒体で、執筆、動画制作を行う。取材テーマは主に国際情勢を中心に、難民・移民政策、テロ対策、民族・宗教問題など。現在は東南アジアを拠点に海外でルポ取材を続け、撮影、編集まで手掛ける。取材や旅行で訪れた国はヨーロッパ、中東、アフリカ、南米など約40カ国。