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若者達の信念が香港人の心の境界線を乗り越えた

【1】香港汎民主派 公民党・陳淑荘議員

清義明 ルポライター

警察への不信はピークに

 いずれにせよ、香港で反政府運動側に対する「白色テロ」めいた暴力的な事件が起きていることは間違いない。7月21日に香港の郊外の旧都の元朗でおきた事件(注1)は警察とヤクザの癒着が背景にあると言われた。警察側に対する不信感もピークに達している。今回の騒乱と民主化デモが混乱を招いているのは警察の過剰な弾圧と暴力が原因であると、大半の香港市民は考えている。そしてそれが暴力的な若者の行動の原因となっているというのだ。

 「私たち香港人は、警察を信じていました。けれど、容認できないような暴力を市民に使ってしまいました。市民は不平等だと感じています。2014年雨傘運動の時、警察がやりすぎた場合、逮捕されたり、裁判にかけられたりしましたが、今回の運動が始まって5カ月、一人の警察官もそのようなことになったことがありません」

拡大機動隊

 さらには、警察による逮捕されたへの虐待や、さらには何らかの理由でプロテスターに死者が出ているのではないかという疑惑が香港警察には突き付けられている。抗議運動で死者が出たり、女性が警察に拉致されて、殺されて海に水死体として発見されたというようなことも、警察側は公式に否定していながらも、問題視されている。

 なお、水死体として発見された女性は、母親とされせる女性が警察が介在して殺されたというようなことはデマと否定しているが、プロテスター側は、その母親とされる人はなりすましで本物の母親ではないと、なおも警察に対する事実の究明を

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筆者

清義明

清義明(せい・よしあき) ルポライター

1967年生まれ。株式会社オン・ザ・コーナー代表取締役CEO。著書『サッカーと愛国』(イースト・プレス)でミズノスポーツライター賞優秀賞、サッカー本大賞優秀作品受賞。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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