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丸森町へのボランティアの善意

[163]宮城県丸森町、国民祭典、天皇即位祝賀パレード、『フィガロの結婚』…

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

壮大なテレビショー「国民祭典」への違和感

11月8日(金) 今日も好天。丸森小学校の避難所内部の撮影ができることになって、向かう。段ボールベッドがあるのとないのでは全く環境が違う。何となく仕切りのようなものもできていたが、こんな場所に避難者が長期に滞在しなければならないことが気の毒だ。

 午前中にはほぼ取材を終えて、丸森町の地元の飲食店に入って昼食をとる。まだ再開してからまもない気の利いた日本料理の店だった。地元のお客さんたちが結構訪れていた。衣食住は基本だ。

 夕方、平河町でアメリカからのゲスト(アメリカ人の2組の夫婦及び婚約中のカップルら)と会食。アメリカ大統領選挙の話題に少しだけ触れる。というのも、一人はホワイトハウスで働いているので。本当に今回は激しく動き回って少々くたびれた。

11月9日(土) 朝、NHK「おはよう日本」をみていたら、例の「しんゆり映画祭」の件を伝えていた。しっかりとこれまでの経緯を取材していた。

 「報道特集」のオンエア。前半は台風水害禍その後。後半は「人生100年時代の高齢者と年金」。高齢者の第二の人生の生き方。身につまされる内容だった。

 冒頭の挨拶に迷った。今日はベルリンの壁崩壊からちょうど30年の日。それに触れたのだが、実は別バージョンも用意していた。放送前に若いスタッフに聞いたら「ベルリンの壁よりも、こっちの方がわかりやすい」と言われたので、僕は意地になってベルリンの壁バージョンを喋ったが、別バージョンの方がよかったのかなあ。ちなみに別バージョンはこれ。<今の内閣で、相次いで2人の大臣が辞任した際に、「任命責任は私にあります」と神妙に語っていた安倍首相が、国会の質疑の場で何度か野次を飛ばして注意を受けていました。千葉県の森田健作知事といい、行政のトップの資質の劣化に呆れ果ててしまいます。特集は、台風被災地のその後、そして老後の生き方です>。ベルリンの壁崩壊という歴史的出来事は、もはや遠のいたか。

 今日は民間の「天皇陛下御即位奉祝委員会」が開催する「国民祭典」が午後6時過ぎから7時近くまでNHKが生中継している。今日、局に来る時に東京駅から皇居前を車で通ったが、すでにたくさんの人々が何となく皇居周辺に集まっていた。

 「報道特集」の本番が終わってから、録画でこの「国民祭典」をみた。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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