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ローマ教皇に救われた話。命の重さ

[165]萩生田文科大臣の記者会見、故・木内みどりさん宅、ローマ教皇ミサ……

金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

木内みどりさんの覚悟が伝わってくる、優しい「遺書」

11月22日(金) 朝9時半からの萩生田文科大臣の記者会見に出るため家を早く出る。Nディレクターがかなり前に記者会見室に行って場所とりをしてくれたので、前の方の記者席に座って質問することができた。本当に頭が下がる。大学入学共通テストでの記述式問題導入に教育現場では反対論が根強くある。記述式の答えの採点の仕方に主観や偏りが入り込むのは避けられない。

 だいたい、20万人が記述式で答えを書いたら、20万通りの答えがあるのが当然であって、それをどう採点するというのか。だが萩生田文科相は「予定通りやらせていただきたい」などと言っていた。英語民間試験の導入がポシャった上に、記述式も延期されたら、共通テストの根幹が揺らぐことになるとでも思っているのか。記述式導入の推進論者は下村元文科大臣と元慶応塾長のA氏だったらしい。生臭い。夕刻、T。

萩生田光一文部科学相拡大萩生田光一文部科学相。大学入学共通テストをめぐって混乱が続く

11月23日(土) 「報道特集」のオンエア。前半は大学入学共通テストをめぐって。後半が日下部キャスターの香港情勢リポート。香港からの最新状況をまじえてのリポートはとても見ごたえがあった。とりわけ香港理工大学の内部がどうなっていたのか、理工大学籠城学生らへのバケツリレー式の支援物資の運び込み、その外部(センターといわれるオフィス街の中心地や繁華街)での一般市民の「抵抗」支持の目まぐるしくも熱い動き、ここまできちんと取材した日本の取材チームはいないのではないか。歴史の瞬間に立ち会うと、例外的にこのような突出した優れた現場取材が生まれることがある。キャスターはもちろん、コーディネーターやカメラマン、VE、ディレクターたちも、宝物のような経験をしたと思う。

 オンエア終了後、亡くなった木内みどりさんのご自宅に向かう。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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