メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

2020年 野党の課題/下

地域に根差し、風に左右されない陣地を築け

木下ちがや 政治学者

「機動戦」より「陣地戦」を

 もちろん、共産党との連携については「政策的に一致できなければ、やれるわけない」という声は常にあがるだろう。天皇制、自衛隊、日米安保等々、社民党はともかく立憲、国民との政策、理念の壁は数多くある。

 しかし全国各地をみわたせば、すでにその壁は乗り越えられている。岩手県や宮城県で共産党を含む野党共闘が進化しつづけているのは、東日本大震災の復興活動をともに取り組んだからである。「オール沖縄」はまさに、安倍政権による沖縄分断への危機感から生まれ、いまや保革共同がごく当たり前のものになっている。

拡大政治学者のヤシャ・モンク氏
 これらの地域の共闘を促進したのは、権威主義的政治への危機感である。政治学者ヤシャ・モンクは、世界的に権威主義的政治を台頭させてしまったリベラルの敗北の教訓を三つ
・・・ログインして読む
(残り:約664文字/本文:約3225文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


関連記事

筆者

木下ちがや

木下ちがや(きのした・ちがや) 政治学者

1971年徳島県生まれ。一橋大学社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、工学院大学非常勤講師、明治学院大学国際平和研究所研究員。著書に『「社会を変えよう」といわれたら」(大月書店)、『ポピュリズムと「民意」の政治学』(大月書店)、『国家と治安』(青土社)、訳書にD.グレーバー『デモクラシー・プロジェクト』(航思社)、N.チョムスキー『チョムスキーの「アナキズム論」』(明石書店)ほか。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです