ユニコードに登録された国旗とされない国旗
2020年01月23日
コンピューター上のテキストメッセージの標準を決める仕事を担う非営利組織、ユニコード・コンソーシアムは毎年、人々がスマートフォンやコンピューター上でemoji(絵文字)を利用しやすくするために新しく登録された絵文字を公表している。2020年には、ninja(忍者)も登場する予定になっている。
2019年10月29日、NTTドコモは携帯電話からインターネットやメールを利用できるサービス、「iモード」を2026年3月31日に終了すると発表した。このiモードにおいて誕生したのが世界中でemojiとして知られている絵文字である。最初に発明された176のオリジナル絵文字は2016年10月、ニューヨークにある近代美術館に永久保存されることになった。それを記念した展示も行われた。
その後2010年にユニコード・コンソーシアムが絵文字の管理を正式に担うようになる。2014年10月には、ホワイトハウスの経済諮問会議の報告書の表紙に絵文字が使われたほか、辞書編纂で有名なオックスフォード・ディクショナリーが選んだ「2015年の言葉」としてemojiが選ばれるまでになる。
絵文字が世界中に広まるにつれて、絵文字の「政治化」が始まる。2014年以降の話だ。アフリカの伝統料理のインジェラやフフなどを表す絵文字が採用されたり、国旗が絵文字化されたりするようになるのだ。
米中貿易摩擦がつづくなかで、絵文字の世界にもその影響がはっきりと出現している。そもそもチベットの国旗は1916年に元首ダライ・ラマ13世によって採用された
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